現在25歳のサンチョはマンチェスター・シティの下部組織出身で、2017年夏にドルトムントへと完全移籍を果たした。同クラブで前線の主軸に定着し、公式戦通算137試合出場50ゴール64アシストという成績を残すと、2021年夏に8500万ユーロ(約146億円)の移籍金でマンチェスター・ユナイテッドへと加入。しかし、当時の指揮官であるエリック・テン・ハフ監督との関係が悪化し、トップチームの構想から外れたことで、2024年1月に古巣ドルトムントへのレンタル移籍を決断した。昨シーズンは同じプレミアリーグのチェルシーへとレンタル移籍。公式戦41試合出場5ゴール8アシストを記録していた。
チェルシーへのレンタル移籍にはシーズン終了後の買い取り義務が付帯していたものの、同クラブは違約金を支払ってこれを放棄。サンチョはマンチェスター・ユナイテッドに復帰したが、ルベン・アモリム監督の下でも構想外となっており、今夏での退団が決定的と見込まれている。
そうしたなか、以前より関心を寄せるローマがサンチョと給与面で合意に達した模様。選手側が減俸を受け入れる姿勢を示しており、年俸500万ユーロ(約8億6000万円)~600万ユーロ(約10億4000万円)+ボーナスで両者が同意したという。また、『コッリエレ・デッロ・スポルト』は、「契約締結に必要な2つの“イエス”のうち、最初の“イエス”が得られた」と報道。『フットボール・イタリア』も「残るはマンチェスター・ユナイテッドとの金額交渉のみ」と指摘し、移籍に向けて前進したと報じた。
なお、ローマの提示は2300万ユーロ(約40億円)の買い取り義務付きレンタルであるようだ。