ラ・リーガ開幕節が16日に行われ、バレンシアとレアル・ソシエダが対戦した。

 昨季のラ・リーガを11位で終え、シーズン終了後にイマノル・アルグアシル監督が退任したレアル・ソシエダ。
復活を目指す今季に向け、クラブは新たにBチームからセルヒオ・フランシスコ監督をトップチームに昇格した。新指揮官の下で臨む開幕戦に、日本代表MF久保建英は右ウイングとして先発出場。在籍4年目を迎えた同選手のパフォーマンスに注目が集まる。

 試合序盤は互いに主導権を握れない時間が続いたが、25分に久保が最初のチャンスを演出する。ホン・アランブルがハーフウェイライン右から浮き球のパスを送り、抜け出した久保がマーカーと並走。巧みなタッチでボールを収めると、ドリブルで時間を作りながらボックス手前に横パスを出す。しかし、アンデル・バレネチェアのシュートは枠を外れてしまった。

 後半開始早々の47分には、カットインを試みた久保がペナルティエリア手前で倒され、レアル・ソシエダが絶好の位置でフリーキックを獲得。久保はボールを離さずキッカーを務め、思い切りよく左足で直接ゴールを狙う。だが、壁上を通過したシュートは枠を大きく越え、レアル・ソシエダが得点機を逃した。

 すると、57分にホームのバレンシアがスコアを動かす。GKのフィードを右サイドでカットし、ディミトリ・フルキエがピッチ中央のダニ・ラバにパス。
前を向いたタイミングでディエゴ・ロペスが走り出すと、ピンポイントのフライパスがDFラインの背後に送られる。飛び込んできたディエゴ・ロペスが懸命に足を伸ばして触れ、ゴールに流して先制点を挙げた。

 リードを許したレアル・ソシエダだったが、直後の60分に久保が結果を残す。バレネチェアが相手のクリアを回収し、中盤でパスを受けたブライス・メンデスがドリブルで前進。ボックス正面にポジションを取った久保につなぐと、左足に持ち替えて力強く一振り。低く抑えた強烈なシュートはネットに突き刺さり、レアル・ソシエダが同点に追いついた。

 その後、久保は80分に交代でピッチを退き、試合は1-1で終了。互いに1ポイントずつを分け合った。次節は24日に行われ、バレンシアはアウェイでオサスナと対戦。レアル・ソシエダはホームでエスパニョールと対戦する。

【スコア】
バレンシア 1-1 レアル・ソシエダ

【得点者】
1-0 57分 ディエゴ・ロペス(バレンシア)
1-1 60分 久保建英(レアル・ソシエダ)

【動画】久保建英が豪快ミドルでリーグ開幕弾!




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