2016-17シーズン以来のプレミアリーグを戦うサンダーランドが、白星発進を飾った。

 9シーズンぶりにトップリーグへ帰ってきた“ブラックキャッツ”は、今夏の移籍市場でおよそ1億3200万ポンド(約264億円)を投じて11人を獲得する大型補強を敢行。
16日に本拠地『スタジアム・オブ・ライト』で行われた開幕節ウェストハム戦では、キャプテンに就任したグラニト・ジャカを筆頭に、シモン・アディングラやノア・サディキ、アビブ・ディアラら7人の新戦力が先発出場を飾り、オマル・アルデレーテも途中出場でデビューを飾った。

 そんななか初戦で結果を残したのは、昨季の昇格に貢献した既存戦力の面々だった。前半はともに無得点で折り返すと、61分にエリゼル・マジェンダが先制点をマーク。73分にダン・バラードがリードを広げ、後半アディショナルタイム3分にウィルソン・イシドールがウェストハムを突き放す3点目を奪う。サンダーランドは3-0の勝利を収めた。

 2点目を奪ったバラードは試合後、「完璧なスタートだ。クリーンシートに、僕はプレミアリーグのデビュー戦でゴール。クラブがこのリーグに戻って来れたことは素晴らしい。なんてパフォーマンスだ」と喜びを口に。「6週間前からこの試合のことが頭にあったし、ゲームプランもうまく実行できた。新加入選手が多く、競争が生まれたが、このチームにはクオリティーがある。自信もあったし、今日はゴールを決められると思っていた」と、チームにポジティブな雰囲気が流れていることを明かした。


 また、サンダーランドのレジス・ル・ブリ監督は、「クラブのために、組織のために、選手たちのために、そしてファンのためにうれしく思う。ウェストハムの方が経験豊富なだけに、試合の入りは良かった。プレシーズンの間に多くの選手を入れ替えたから、時間が必要だった。後半の調整で少し良くなった後、チームのエネルギーと一体感は良かったし、解決策も見つかった」と、プレミアリーグの相手と対等に戦ったチームへの自信を示した。

「まず、選手たちがステップアップできることを示したことが重要だ。たった1試合だが、彼らはよくやった。チームとしての一体感や組織的な守備など、昨シーズンと同じ強みを保ちたい。試合中の強度は重要で、選手たちはすでにその資質を備えている」

 プレミアリーグでは過去2シーズン連続ですべての昇格組が1年で降格しており、昨季は昇格組の初勝利を10月のレスターまで待たなければならなかった。サンダーランドは対照的な好スタートを切ったが、重要なのはスタートダッシュで勢いを継続させることだ。イギリスメディア『BBC』によると、過去10シーズンのプレミアリーグにおいて、最初の10試合で11ポイント以上を獲得した昇格組12チームは、100パーセントの確率で残留を達成。“ブラックキャッツ”はこれからもコンスタントに勝ち点を積み重ねることが求められる。

 サンダーランドの次戦は23日に行われ、開幕節でトッテナム・ホットスパーに0-3で敗れたバーンリーとの昇格組対決に臨む。



【ハイライト動画】サンダーランド 3-0 ウェストハム

編集部おすすめ