ラ・リーガ開幕節が17日に行われ、エスパニョールとアトレティコ・マドリードが対戦した。

 昨季のラ・リーガを3位で終え、新シーズンは5年ぶりの優勝を目指して戦うアトレティコ・マドリード。
就任15年目を迎えたディエゴ・シメオネ監督とともに、今季は2020-21シーズン以来の覇権奪還を狙うことになる。敵地に乗り込むエスパニョールとの開幕戦では、フリアン・アルバレスやコナー・ギャラガーなど従来の主力に加え、背番号10を与えられた“新戦力”アレックス・バエナらが先発入りを果たした。

 試合は14分にアトレティコ・マドリードが最初の決定機を作り出す。左サイドでのコーナーキックからプレーが再開され、キッカーを務めたバエナが右足でインスイングのクロスを供給。鋭いボールはニアに向かい、飛び込んできたダヴィド・ハンツコが頭で合わせる。しかし、シュートはGKマルコ・ドミトロヴィッチに弾かれ、惜しくも得点には至らなかった。

 そんななか、37分にセットプレーからアトレティコ・マドリードがスコアを動かす。ペナルティエリア手前でギャラガーが倒され、絶好の位置でアウェイチームがフリーキックを獲得。キッカーの位置にはアルバレスのみが立ち、右足で直接ゴールを狙う。壁上を通過したボールは鋭く落ち、吸い込まれるように見事ゴールイン。アルバレスの鮮やかな一撃でアトレティコ・マドリードが先制した。

 攻勢を強めるアトレティコ・マドリードは、57分にもビッグチャンスを作り出す。
自陣でのビルドアップから相手陣内に前進し、テンポの良いパスワークでバイタルエリアに侵入。パブロ・バリオスが味方2人とワンツーを繰り返しながらボックス正面に切り込み、ボールを受けたバエナが右脇のアルバレスにラストパスを送る。巧みなタッチでマーカーを翻弄しつつ、右足でシュートを放ったが、丁寧に狙ったボールはポストに直撃した。

 対するエスパニョールも、73分に同じくセットプレーから得点を挙げる。敵陣中央でフリーキックを得ると、エドゥ・エスポジトが右足で柔らかいフライパスを入れる。ゴール前での混戦からミゲル・ルビオがDFラインの背後を取り、ダイレクトで押し込んでゲームを振り出しに戻した。

 さらに85分、ホームチームがスコアをひっくり返す。ハーフウェイライン右でオマル・エル・ヒラリがインターセプトし、エスパニョールがカウンターに移行。エスポジトからリターンを受けたエル・ヒラリがアーリークロスを蹴り込むと、ニアにポジションを取ったペレ・ミジャが体勢を崩しながら頭で合わせる。バックヘッドのような形で放ったシュートは、GKヤン・オブラクの頭上を超えつつネットを揺らした。

 結局、そのまま試合は2-1で終了し、エスパニョールが逆転勝利を収めた。次節、エスパニョールは24日にアウェイでレアル・ソシエダと対戦。
アトレティコ・マドリードは23日にホームでエルチェと対戦する。

【スコア】
エスパニョール 2-1 アトレティコ・マドリード

【得点者】
0-1 37分 フリアン・アルバレス(アトレティコ・マドリード)
1-1 77分 ミゲル・ルビオ(エスパニョール)
2-1 85分 ペレ・ミジャ(エスパニョール)
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