チェルシーでは昨季守備陣の要の一人として、UEFAカンファレンスリーグ(ECL)とFIFAクラブワールドカップ2025の2冠に大きく貢献を果たしたイングランド代表DFレヴィ・コルウィルが、今月4日のトレーニング初日に前十字じん帯を損傷して手術を受け、長期離脱を余儀なくされることとなった。
攻撃の際には3枚となる最終ラインの中央の役割を担っていたコルウィルが離脱したことを受け、中央のポジションができるセンターバック(CB)の補強を望んでいることを先日からマレスカ監督が明らかにしていたなか、チーム内で唯一代役として起用されてきたイングランド人DFトシン・アダラビオヨも負傷したことが判明し、突如として3枚の中央でプレーするCBを2人とも欠くことになってしまった。
そうしたなか、17日にプレミアリーグ第1節のクリスタル・パレス戦を迎えたチェルシーは、イングランド代表DFトレヴォ・チャロバーとU-20イングランド代表DFジョシュ・アチャンポンをCBに起用し、要の中央の位置には19歳のアチャンポンを置いた。
昨季のFAカップ王者を相手に守備で奮闘を見せたアチャンポンは、0-0に終わった試合のクリーンシート(無失点試合)に大きく貢献を果たしたものの、攻撃面では何度か持ち運んでプレス回避はした一方で、前線に効果的なパスを差し込むことができず。71.5パーセントのボール支配率を記録した中で、前進に苦しんだチームを助けることができなかった。
改めて指揮官の採用するシステムで3枚となる最終ライン中央の役割の重要性が顕になった試合後、アダラビオヨの状態について聞かれたマレスカ監督は「彼は身体的な問題を抱えていた。どれくらい欠場するかはわからない」と離脱期間が不明であることを明かした。
また、今年4月にハムストリングの手術を受けて以降、公式戦で出場機会のないフランス代表DFウェズレイ・フォファナはようやくクリスタル・パレス戦でベンチ入りメンバーに含まれていたが、マレスカ監督は「ベンチに座っていたけど、それは私たちと一緒にいるためだった。出場機会を与える予定はなかった」と状態はまだ万全ではないと語りつつ、「今はうまくいけば、次の試合では少し起用することができるだろう」と次戦での戦列復帰に期待を寄せたコメントをしている。
クラブW杯の影響で短い休暇を経て迎えた新シーズンは引き分けスタートとなったチェルシー。次戦は22日にアウェイでウェストハムとの対戦を迎えるが、果たしてマレスカ監督は要となるポジションに誰を起用するのだろうか。
【ハイライト動画】チェルシーvsクリスタル・パレス

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