スペイン紙『アス』は17日、MF久保建英がレアル・ソシエダ加入後3度目の開幕戦ゴールを決めたことに注目した。

 レアル・ソシエダでの4年目が始まった久保建英。
今シーズンは、“恩師”にあたるイマノル・アルグアシル氏が退任し、バトンを引き継いだセルヒオ・フランシスコ氏に師事するなか、16日の開幕節バレンシア戦にスタメン起用されると、右サイドで存在感を発揮。そして60分、MFブライス・メンデスからのパスをライン間でゴールを背にした状態で受けた久保は、ターンから左足を振り抜き、ニア下へと突き刺す。シュートまでの一連の流れは流麗であり、リーグ屈指の守護神であるフレン・アギレサバラ(アスレティック・ビルバオではウナイ・シモンの控えに甘んじたが…)が守るゴールを破ってみせたのだ。

 試合は1-1のドローに終わったものの、久保はレアル・ソシエダ加入後3度目となる開幕節でのゴールに。この事実を取り上げたスペイン紙『アス』は、「ラ・リーガの開幕戦はクボの舞台」と題しつつ、「タケ・クボは第1節での得点のスペシャリストと言える」とも称賛。加入1年目の2022-23シーズンはカディス相手に、翌2023-24シーズンはジローナ相手に、レアル・ソシエダにおけるそのシーズンの最初の得点者になっていることも振り返った。なお、2024-25シーズンは、MFマルティン・スビメンディ(現:アーセナル)が第1号だった。

 また、敵地『メスタージャ』に乗り込んだこの一戦を引き分けたことで、久保がゴールを決めた試合ではレアル・ソシエダが負けない、という“無敗神話”が『21』に伸びた。『アス』によると、ここまでの戦績は19勝2分であり、この記録はチキ・ベギリスタイン氏の18勝3分を上回っていると指摘している。

 今夏にスビメンディまでもが退団したことで、アルグアシル政権下を象徴するメンバーの大半が離散したレアル・ソシエダ。それでも、主将FWミケル・オヤルサバルに加え、MFベニャト・トゥリエンテスやFWアンデル・バレネチェア、さらにMFホン・ゴロチャテギ(ケガで離脱中)らといったスビエタ育ちのカンテラーノと、そんな彼らをよく知るセルヒオ・フランシスコ監督が作り出すチームにおいて、久保という存在はどのような化学反応をもたらすのかが、非常に楽しみだ。そんな“新生チュリウルディン”の次戦は、24日のエスパニョール戦となる。



【ハイライト】ソシエダ加入後3度目の開幕弾となった久保建英





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