Jリーグで通算350試合以上に出場した左サイドバック(SB)阿部翔平が、17日に自身の公式SNSにて現役を引退することを発表。翌18日には、かつて所属した名古屋グランパスもコメントを残している。


 “俺たち”と“やつら”にみせつけた左足が、ついにスパイクを脱ぐ。1983年12月1日生まれの阿部は現在41歳。現役生活において、名古屋グランパスを筆頭にヴァンフォーレ甲府とジェフユナイテッド千葉に在籍したほか、SHIBUYA CITY FCとC GROSSO知多でもプレーした。とくに、2006年にプロキャリアを始めた名古屋グランパスでは、セフ・フェルフォーセン氏に見出され、ドラガン・ストイコヴィッチ氏の下でJ屈指の左サイドバックへと飛躍。ピクシー政権下の幕引きとなった2013シーズン終了後に、シンメだった右SB田中隼磨と同時に退団するまでの8年間で、クラブ公式戦通算295試合に出場するとともに、2010シーズンのJ1リーグ初優勝の立役者にもなった。また、デビューこそ飾れなかったものの日本代表にも選出された経歴を持っている。

 そんななかで17日、衰え知らずの左足のキックを武器に41歳となった今もプレーを続けていた阿部が、自身の公式SNSを更新すると、「今シーズンをもって、プロサッカー選手としてのキャリアに一区切りをつけることを決めました。今期残り4試合の公式戦が、最後のピッチとなります。これまで応援してくださった皆さま、本当にありがとうございました!」と現役を引退する旨を発表した。

 また18日には、始まりのクラブである名古屋グランパスも、「阿部翔平選手が今シーズン限りでの現役引退を発表されました。グランパスでは2006~2013シーズンに在籍。左足から繰り出される正確なクロスやパス、キックを武器に2010シーズン、J1リーグ優勝時も中心メンバーとして活躍しました。
阿部翔平選手、長きにわたるプロ生活、本当にお疲れ様でした」と感謝と労いのコメントを送っている。


【現役引退】キャリアに終止符を打つ阿部翔平



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