クリスタル・パレスに所属するイングランド代表MFエベレチ・エゼが、アーセナルへの加入に迫っているようだ。20日、イギリスメディア『スカイ』などが伝えている。


 現在27歳のエゼは、アーセナルやミルウォールなどの下部組織でプレー。クイーンズ・パーク・レンジャーズでプロデビューを飾ると、ウィコム・ワンダラーズへのレンタル移籍を経て、2020年8月にクリスタル・パレスへ完全移籍した。加入直後から定位置を確保し、これまでの約5年間で公式戦169試合出場40ゴール29アシストを記録。昨季はクラブのFAカップ制覇に大きく貢献し、今季も17日に行われたプレミアリーグ開幕戦で先発出場を果たしている。

 今夏の移籍市場では複数のクラブによる関心が噂され、トッテナム・ホットスパーへの移籍が決定的とも報じられていたエゼ。しかし、ここにきて状況が一変し、以前から注目を寄せていたアーセナルへの加入に近づいているようだ。『スカイ』によれば、同クラブに所属するドイツ代表MFカイ・ハヴァーツがひざを負傷したため、長期離脱の可能性が浮上するなかエゼへの関心を本格化させているという。また、移籍先の“本命”と見られていたトッテナム・ホットスパーも、エゼがアーセナルへの加入を望んでいると認識しており、すでに獲得ターゲットを切り替えたと指摘した。

 なお、移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏もエゼに関する情報をX(旧Twitter)に投稿。移籍成立が決定的となった際の決まり文句「here we go!」を用いつつ、関係者の間で口頭合意に至ったと説明している。さらに、移籍金については6000万ポンド(約120億円)を超える見通しと主張。今後の動向に注目が集まる。

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