ブランドファイナンスは独自のブランド力指数(BSI)に基づいてクラブのブランド力を算出している。鹿島は100点満点中63.5点のBSIスコアを獲得し、ブランド力が「A+」と評価。競技面の成果に加え、戦略的なブランド構築やファンエンゲージメントなど、運営・管理面での取り組みが総合的に評価されたものであり、「クラブ運営の健全性」の分野で国内トップ、「熱狂的なファンを持つクラブ」でも第3位にランクインしている。
とりわけ「社会課題への貢献:環境サステナビリティへの取り組み」と「女性ファン層に特化した『Dear Ladies』プロジェクト」の2つの取り組みが評価された模様。前者については、本拠地である『メルカリスタジアム』に使用済みペットボトルを新たなプラスチック製品へと再利用する水平リサイクルを導入。環境に配慮したクラブ運営を推進し、社会課題の解決に取り組む姿勢が高く評価されたようだ。
また、後者についてはサポーターの約40%を占める女性層に向け、2022年に「Dear Ladies」プロジェクトを展開。ファッション誌『ViVi』とのコラボレーションによる限定グッズの販売や、TikTokを活用した情報発信を通じて、若年層を含む新たなファン層との接点拡大に成功した。
鹿島は今回の結果を受け、「鹿島アントラーズは今後も、『Football Dream』の実現に向け、革新的な取り組みを続け、地域社会に貢献してまいります」と声明を発表している。
なお、世界で最もブランド価値のあるリーグは強豪ひしめくプレミアリーグに。世界で最もブランド力の高いクラブとなったのはレアル・マドリードで、2位以下はバルセロナ、マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプール、バイエルン、チェルシー、マンチェスター・シティ、ドルトムント、パリ・サンジェルマン(PSG)と続いている。
日本国内におけるランキングのトップ10は以下の通り。
1位 鹿島アントラーズ(63.5/A+)
2位 ガンバ大阪(60.6/A+)
3位 サンフレッチェ広島(58.9/A)
4位 浦和レッズ(58.9/A)
5位 清水エスパルス(57.9/A)
6位 川崎フロンターレ(57.2/A)
7位 名古屋グランパス(56.4/A)
8位 ヴィッセル神戸(55.9/A)
9位 セレッソ大阪(54.9/A-)
10位 横浜F・マリノス(54.1/A-)