横浜F・マリノスは22日、FWヤン・マテウスが移籍を前提とした手続きと準備のためにチームを離脱すると発表した。

 横浜FMは、今後については正式に決定次第、改めて伝えるとしている。


 ヤン・マテウスは1998年9月4日生まれの現在26歳。母国の名門として知られるパルメイラスのアカデミー育ちで、これまでにポルトガルのエストリル・プライアやブラジルのスポルチ・レシフェでプレー。2020-21シーズンから2年間にわたってプレーしたポルトガルのモレイレンセでは、公式戦通算66試合出場13ゴールという成績を残し、2022年夏に横浜FMへ完全移籍加入した。

 横浜FM加入初年度はシーズン途中の合流となったこともあり、MF水沼宏太(現:ニューカッスル・ジェッツ/オーストラリア)、FWエウベル(現:鹿島アントラーズ)、FW仲川輝人(現:FC東京)の後塵を拝したものの、デビュー戦となった湘南ベルマーレ戦ではゴールも決めるなど一定のインパクトを残し、5試合出場1ゴールを記録。横浜FMのJ1優勝に貢献したとは言い難かったが、翌2023シーズンからは右ウイングの主力に定着し、2023-24シーズンのAFCチャンピオンズリーグ決勝進出に貢献するなど、横浜FM攻撃陣における欠かせない存在として活躍を続けた。特に、テクニカルで技術に満ちたドリブル突破と、正確無比な左足から繰り出されるシュートはJ1屈指のレベルとして知られ、横浜FMでは公式戦通算132試合出場29ゴール34アシストを記録した。

 なお、ヤン・マテウスは2025明治安田J1リーグにおいて、ここまでチームトップタイの5得点を記録。FWアンデルソン・ロペス(現:ライオン・シティ・セーラーズ/シンガポール)、FWエウベル(鹿島アントラーズ)に続いて、近年にわたって横浜FMの3トップを構成してきた“ブラジルトリオ”が全員退団することとなった。横浜FMは20日、後釜としてジュビロ磐田からMFジョルディ・クルークスとベガルタ仙台からMFオナイウ情滋を完全移籍で迎え入れている。


【ハイライト動画】名古屋戦の一撃はヤンにとって横浜FMでの“ラストゴール”となった



編集部おすすめ