日本サッカー協会(JFA)は22日、なでしこジャパン(日本女子代表)が10月にイタリア女子代表、ノルウェー女子代表と対戦することを発表した。

 イタリア戦は現地時間10月24日に同国で開催予定で、会場やキックオフ時間は調整中。
ノルウェー戦は4日後の28日にスペインのラ・ネリアで行われ、キックオフ時間については調整中となっている。2試合ともに現時点でテレビ放送については未定だ。

 FIFAランキングはなでしこジャパンの8位に対し、イタリアが12位、ノルウェーが13位。対戦成績については対イタリアが1勝7敗(6得点31失点)、対ノルウェーが7勝3敗(18得点14失点)となっている。

 ニルス・ニールセン監督の初陣となった2025 SheBelieves Cupを3連勝で終えたなでしこジャパンだが、その後はコロンビアとのドローゲームを挟み、ブラジルとスペイン相手に3連敗。東アジアE-1サッカー選手権2025決勝大会は1勝2分に終わり、大会3連覇を逃した。

 イタリア、ノルウェーとの対戦決定に際し、ニールセン監督はそれぞれ次のようなコメントを発表している。

◼︎イタリア戦
「イタリアとの対戦をとても楽しみにしています。イタリアは近年女子サッカーに大きな投資を行っており、歴史ある男子クラブのほとんどが女子のプロチームを持つようになりました。イタリアは、かつての女子サッカー強豪国としての地位を再び確立しつつあります。今年の夏にはUEFA女子EURO2025で準決勝に進出しました。準決勝ではイングランド相手に先制点を奪いましたが、後半アディショナルタイムに同点に追いつかれ、延長戦で敗れました」

「それでも、イングランドを最後まで追い詰めた彼女たちの力は広く認められています。
さらに、イタリアは近年の厳しい欧州予選を勝ち抜き、直近2大会連続でFIFA女子ワールドカップ出場を果たしており、着実にチームを強化していることが分かります。なでしこジャパンにとって、イタリアとの対戦は10年ぶりとなります。その間、両チームともに選手の入れ替わりが大きく、特別な先入観なく試合に臨むことができるでしょう」

「来年3月に開催されるAFC女子アジアカップオーストラリア2026(FIFA女子ワールドカップ・ブラジル2027のアジア最終予選も兼ねる)まで、代表活動は10月と11月の2回しか残されていません。その意味でも、イタリア戦は非常に貴重な機会であり、チームのさらなる成長につなげていきたいと考えています。私たちはまだコンセプトの要素を磨き上げる必要があり、試合の締めくくり方にも取り組む必要があります。そうすることで、強豪国相手にもポジティブな結果を得たいと思います」

◼︎ノルウェー戦
「10月の代表活動期間では、イタリアに続き、ノルウェーと対戦できることを大変うれしく思います。ノルウェーは、FIFA女子ワールドカップ優勝の経験を持つ数少ない国の一つであり、女子サッカーが盛んな北欧を代表する強豪です。ここ数年は以前のような成績ではなかったかもしれませんが、今夏のUEFA 女子EURO2025ではノックアウトステージに進出し、イタリアと接戦を繰り広げるなど、世界トップレベルの実力を改めて示しました」

「体格を生かした戦いを仕掛けてくる相手に対し、我々がどのように対応できるかは非常に重要です。この試合に向けてしっかりと準備を整え、チームの成長につなげていきたいと思います」
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