ビジャレアルは22日、チェルシーからポルトガル代表DFレナト・ヴェイガを完全移籍で獲得したことを発表した。

 ビジャレアルはヴェイガと2032年6月30日までとなる7年契約を締結。
移籍金は明らかになっていないが、スペイン紙『アス』によると、固定の2450万ユーロ(約42億円)に500万ユーロ(約8億6000万円)の追加オプションが付随する総額2950万ユーロ(約51億円)で両クラブは合意したという。

 なお、移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏によると、契約には売却条項も付随しており、追加オプションの状況や時期などによって変動すると見られているが、20パーセントから最大40パーセントになる可能性のある条件の売却条項であることが伝えられている。

 2003年7月29日生まれで現在22歳のヴェイガは、元カーボベルデ代表FWネルソン・ヴェイガ氏を父に持つ、身長190センチメートルの左利きの選手で、中盤や左サイドバック、センターバックなど複数ポジションでのプレーを可能としている。

 スポルティングの下部組織出身だが、トップチームでのプレー経験はなく、アウクスブルクへの期限付き移籍を経て、2023年8月にバーゼルに完全移籍となった後、2024年7月にチェルシーに1200万ポンド(約24億円)と見られる移籍金で完全移籍加入し、2031年6月30日までとなる7年契約を締結した。

 2024-25シーズンは複数ポジションをこなしながら、公式戦18試合出場で2ゴール1アシストを記録していたが、カップ戦での出場が主だったため、さらなる出場機会を求めて、今年1月に買い取りオプションなどは付随しないレンタル移籍でユヴェントスに加入し、同クラブでは公式戦15試合に出場した。

 レンタル移籍期間満了に伴い、今夏にチェルシーに復帰したヴェイガだが、優勝を果たしたFIFAクラブワールドカップ2025のメンバーには含まれず、再び今夏の移籍市場で移籍することが濃厚に。アトレティコ・マドリードやユヴェントス、ドルトムントなどから関心が寄せられていたなか、ビジャレアルに加入することが決定した。
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