マンチェスター・シティに所属するスイス代表DFマヌエル・アカンジの去就に注目が集まっている。

 現在30歳のアカンジは2022年夏にドルトムントからマンチェスター・シティへ完全移籍加入。
本職のセンターバックだけでなく、サイドバックも柔軟にこなし、初年度にはクラブ史上初のチャンピオンズリーグ(CL)優勝に貢献した。これまでマンチェスター・シティでは公式戦通算136試合のピッチに立っているが、昨季後半戦はケガに泣かされており。今季に入ってからは、プレミアリーグ開幕戦のウルヴァーハンプトン戦(○4-0)ではベンチに入ったものの、続く第2節のトッテナム・ホットスパー戦(●0-2)ではメンバーから外れていた。

 そんなアカンジに対しては、以前からスュペル・リグ(トルコ1部)のガラタサライが関心を示しており、ブラジル代表GKエデルソンと同様に引き抜きを狙っていると報じられてきた。移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏によると、既に1500万ポンド(約30億円)の移籍金でクラブ間合意に達しているようだが、個人合意には至っていないという。

 同記者は、レヴァークーゼンに所属するエクアドル代表DFピエロ・インカピエがアーセナルと個人合意したと報じており、同選手の後釜として、レヴァークーゼンも獲得に興味を示していると指摘。加えて、イギリスメディア『BBC』は、日本代表MF鎌田大地が所属するクリスタル・パレスが、マンチェスター・シティに対して獲得の可能性を問い合わせたと伝えている。現時点でオファーを提示してはいない模様だが、両クラブがアカンジに対して熱視線を送っていることは間違いなさそうだ。

 なお、マンチェスター・シティを率いるジョセップ・グアルディオラ監督は「これほど多くの選手を抱えるのは、チームにとって健全とは呼べない。解決策を見つけるため、選手や代理人と話し合うことになるだろう」と語っており、今夏の移籍市場で、何人かの選手が退団することを示唆している。ロマーノ氏は、マンチェスター・シティが近日中にアカンジの将来について話し合うことになると伝えた。

 果たして、クラブ史上初の“ビッグイヤー”獲得を筆頭に、最終ラインでマンチェスター・シティの数々の成功に貢献してきたアカンジは、今夏にクラブを離れることとなるのだろうか。



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