マティッチについては、リヨン加入時に2026年6月30日までの契約を結んでいたものの、今月15日には、クラブを通して双方合意の上での契約解除が発表されていた。
マティッチは1988年8月1日生まれの現在37歳。194cmの長身を誇る守備的MFだ。2004年に母国セルビアでプロデビューを果たすと、スロヴァキアのコシツェを経て、2009年夏にチェルシーへと完全移籍。チェルシー加入1年目は出場機会に恵まれず、2010-11シーズンにはフィテッセへのレンタル移籍を経験し、翌年夏に元ブラジル代表DFダヴィド・ルイス(現:パフォス)を獲得する際の取引の一部として、ベンフィカへと完全移籍した。
ポルトガルの地で評価を高めると、売却からおよそ2年半後の2014年1月、チェルシーが買い戻しを決断。加入直後から主力に定着し、2年目にはプレミアリーグとキャピタル・ワン・カップ(現:カラバオ・カップ/EFLカップ)の優勝にも貢献した。2016-17シーズンにも不動の中盤としてプレミアリーグ制覇を経験。復帰後のチェルシーでは3年半にわたって主力として活躍し、公式戦通算154試合の出場で7ゴール19アシストを記録した。
2017年夏には、チェルシー時代の“恩師”でもあるジョゼ・モウリーニョ監督(現:フェネルバフチェ)が率いるマンチェスター・ユナイテッドへ完全移籍加入。
また、セルビア代表としても長きにわたって活躍を続けており、FIFAワールドカップロシア2018では主力としてグループステージの全3試合にフル出場。これまでに国際Aマッチ通算48試合出場2ゴールをマークしており、2020年に代表引退を決断していた。
マティッチ個人としては、ローマ時代の2022-23シーズン以来、3年ぶりのセリエA復帰となる。今シーズン、2年ぶりにセリエAの舞台へ戻ってきたサッスオーロは、23日に行われたナポリとの開幕戦を0-2で落としており、黒星スタートとなっていた。まずはセリエA残留を目指すチームに、経験豊富なベテランが加わることとなった。
【画像】サッスオーロのユニフォームに袖を通したマティッチ