プレミアリーグ第3節が31日に行われ、ブライトンとマンチェスター・シティが対戦した。

 昨シーズンを8位で終えたブライトンは、ファビアン・ヒュルツェラー体制2年目でのさらなる飛躍を目指しているが、開幕後の2試合で1分1敗とスタートダッシュに失敗。
それでも、カラバオカップ2回戦で6-0と快勝して鬱憤を晴らし、今節は勢いそのままリーグ戦での初白星を目指す。一方、昨シーズンは一時極度の不振に陥り、最終的には3位となったものの5連覇を逃したマンチェスター・シティ。覇権奪還に向けて白星発進を飾ったが、前節は苦手とするトッテナム・ホットスパーに敗れてここまで1勝1敗となっている。

 ブライトンは日本代表FW三笘薫が左ウイング(WG)に入るほか、カルロス・バレバやダニー・ウェルベックらが先発出場。対するマンチェスター・シティはタイアニ・ラインデルスやラヤン・アイト・ヌーリら新加入組らがスタメンに名を連ね、最前列にアーリング・ハーランドが入った。

 互いに攻撃時には後方からのビルドアップを試み、守備時には前線から積極的にプレスを敢行。9分には最初のチャンスがマンチェスター・シティに訪れ、オマル・マルムーシュのスルーパスにハーランドが抜け出したが、シュートはGKの正面へ。対するブライトンは19分、右サイドでのボール奪取からカウンターを発動し、ウェルベックのパスから相手DFラインの背後を取った三笘が右足を振るも、GKジェームズ・トラッフォードの好セーブに阻まれた。

 徐々に攻勢を強めるマンチェスター・シティは25分、左のニアゾーンを取ったアイト・ヌーリのクロスにハーランドが頭で合わせるも、GKバルト・フェルブルッヘンが懸命にかき出す。34分には中盤でのボール奪取から素早く右のオスカル・ボブへ展開し、パスを受けたマルムーシュが強引に中央突破を試みると、ゴール前のこぼれ球をハーランドが押し込み先制に成功した。前半はこのままマンチェスター・シティの1点リードで終了する。

 1点ビハインドのブライトンは60分に4枚替えを敢行し、ジェイムズ・ミルナーやジョルジニオ・リュテールを投入。
62分にはカウンターの流れでボールを受けた三笘が長い距離をドリブルで持ち上がり、ボックス内へのラストパスからヤンクバ・ミンテがシュートを放つ。これはGKトラッフォードに阻まれるも、65分には右サイドのFKからルイス・ダンクのシュートがマテウス・ヌネスのハンドを誘発しPKを獲得。これをミルナーが沈めて同点とした。

 試合を振り出しに戻したブライトンは、ホームサポーターからの声援を受けてその後も押し気味に試合を進める。対するマンチェスター・シティはジェレミー・ドクら途中出場の選手が流れを変えることができない。89分、左サイドでロングボールを収めた三笘が味方とのパス交換で中央へ持ち運び、スペースへ走り込むブラヤン・グルダへラストパス。グルダがGKトラッフォードをかわしてゴールへ流し込み、ブライトンが土壇場で逆転に成功した。

 試合はこのまま2-1で終了し、ブライトンが今シーズン初白星を飾った。次節、ブライトンは9月13日にアウェイでボーンマス、マンチェスター・シティは14日にホームでマンチェスター・ユナイテッドと対戦する。

【スコア】
ブライトン 2-1 マンチェスター・シティ

【得点者】
0-1 34分 アーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ)
1-1 67分 ジェイムズ・ミルナー(PK/ブライトン)
2-1 89分 ブラヤン・グルダ(ブライトン)


【ハイライト動画】三笘薫が決勝点をアシスト! ブライトンがマンC撃破

編集部おすすめ