ブンデスリーガ第2節が31日に行われ、ケルンとフライブルクが対戦した。

 昨シーズンのブンデスリーガを5位で終え、ヨーロッパリーグ(EL)出場権を獲得したフライブルク。
攻撃の主軸だった日本代表MF堂安律は今夏にフランクフルトへ活躍の場を移したが、ブレンビーから同MF鈴木唯人が加入し、後釜としての活躍が期待されている。開幕節ではアウクスブルク相手にシュート数やボール保持率で上回ったものの、1-3で敗北。初勝利を目指す今節、鈴木はトップ下として2試合連続でスタメンに名を連ねた。

 拮抗した展開が続く中、35分に試合の均衡が破れる。CKのこぼれ球を拾ったマリウス・ビュルターが右から鋭いクロスを供給すると、ファーサイドでフリーになっていたヤクブ・カミンスキがダイレクトボレーを叩き込み、ケルンが先制に成功する。ボール保持率で上回るフライブルクだが、敵陣バイタルエリアの攻略に苦戦し、なかなかチャンスを作り出すことができない。

 鈴木は最前列のルーカス・ヘーラーの周囲を動き回りつつ、後方の味方からのパスを引き出して起点を作る。45+2分にはインターセプトに成功したエレン・ディンクチがヘーラーのリターンパスを受けてボックス内へ侵入し、鈴木の前にボールがこぼれたがシュートを打つことはできなかった。前半はこのままケルンの1点リードで終了する。

 後半開始早々の47分、ケルンは左サイドへの大きな展開からヤン・ティールマンがゴール前に絶妙なクロスを送ると、ファーサイドで完全にフリーとなっていたビュルターがヘディングシュートを沈めて貴重な追加点を奪った。その30分後にはGKからのロングフィードを起点に左サイドへ展開し、ビュルターのグラウンダーの折り返しにティールマンがダイレクトで合わせ、リードを3点に広げる。

 攻撃のリズムが掴めないフライブルクは69分に2枚替えを敢行。
ヴィンチェンツォ・グリフォとともに鈴木もベンチへ下がった。それでも流れは変わらず、81分には左からカットインしたセッド・エル・マラが右足で強烈なシュートを叩き込み、ケルンがダメ押しの4点目を奪う。フライブルクは84分に右CKからマクシミリアン・エッゲシュタインがヘディングシュートを叩き込むも反撃はここまで。試合は4-1で終了した。

 勝利したケルンが連勝スタートとなった一方、フライブルクは連敗を喫した。次節は9月13日に行われ、ケルンはアウェイでヴォルフスブルク、フライブルクはホームでシュトゥットガルトと対戦する。

【スコア】
ケルン 4-1 フライブルク

【得点者】
1-0 35分 ヤクブ・カミンスキ(ケルン)
2-0 47分 マリウス・ビュルター(ケルン)
3-0 57分 ヤン・ティールマン(ケルン)
4-0 81分 セッド・エル・マラ(ケルン)
4-1 84分 マクシミリアン・エッゲシュタイン(フライブルク)
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