島育ちの万能型アタッカーがトルコへと渡る。1996年1月21日生まれのマルコ・アセンシオは現在29歳。生まれ故郷のマジョルカのカンテラーノでトップチームデビューを飾った後、2015年冬にレアル・マドリードに加入。“新銀河系軍団”と称された時代において、在籍7年半(加入直後から1年半はレンタル移籍)でクラブ公式戦通算286試合に出場し61得点32アシストを記録。計16タイトルを獲得した。しかし、2023年夏からプレーするPSGでは、ルイス・エンリケ監督からの信頼を徐々に失っていき、昨シーズンの後半戦はアストン・ヴィラへとレンタル移籍していた。
そんなアセンシオは、指揮官直々に「計画には入っていない」と構想外を通達されたことから移籍先を探していたなか、フェネルバフチェに加入することが決定的になったようだ。スペイン紙『アス』によると、31日にフェネルバフチェが提出した最終オファーをPSGが受け入れ、クラブ間で合意に達したとのこと。また、“新たな欧州王者”は交渉で譲歩せず、1500万ユーロ(約29億円)の移籍金を要求していたが、最終的には引き下げざるを得なかったことも併せて伝えている。
なお『アス』は、ここ数時間で、かねてより完全移籍への移行を望んでいたアストン・ヴィラが、PSGとの交渉において、金銭的な面から破談したことも指摘。半年間で公式戦8得点1アシストを記録した同選手獲得の可能性は、「完全に消滅した」ことを明らかにした。
すでに、フェネルバフチェが本拠を構えるイスタンブールに到着しており、メディカルチェックを受けた後に契約書にサインしたとされるアセンシオ。