マンチェスター・シティが、パリ・サンジェルマン(PSG)に所属するイタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマを獲得することが決定的となったようだ。9月1日、複数のメディアが一斉に報じている。


 現在26歳のドンナルンマは、2021年夏にミランからフリートランスファーでPSGへ完全移籍加入。加入直後こそコスタリカ代表GKケイロル・ナバス(現:プーマスUNAM)と出場時間を分け合ったが、2年目からは不動の守護神に君臨し、これまで公式戦通算161試合に出場。2024-25シーズンは、クラブにとって悲願のチャンピオンズリーグ(CL)制覇に貢献していた。

 だが、PSGは8月9日にリールからフランス代表GKリュカ・シュヴァリエの獲得を発表。“代役”を確保したクラブは、UEFAスーパーカップのトッテナム・ホットスパー戦(○2-2/PK戦:6-5)から一貫してシュヴァリエを起用しており、ドンナルンマはメンバー外が続いている。8月22日に行われたリーグ・アン第2節アンジェ戦(○1-0)では、本拠地『パルク・デ・プランス』にてファン・サポーターに対して別れの挨拶をしており、今夏の退団が確実視されていた。

 当初は、マンチェスター・シティとユナイテッドがGKドンナルンマに熱視線を送っていると報じられていたが、最終的な行き先はマンチェスター・シティとなりそうだ。以前より、イギリスメディア『スカイスポーツ』など複数のメディアは、マンチェスター・シティとドンナルンマが個人合意に達したことを伝えていたが、“デッドラインデー”の9月1日、遂にクラブ間で原則的な合意がなされたという。フランスメディア『RMCスポーツ』によると、移籍金はボーナスを除いて3000万ユーロ(約52億円)ほどの見込みだ。

 ドンナルンマのマンチェスター・シティ加入決定は、ブラジル代表GKエデルソンの去就に委ねられているとのこと。2017年夏の加入以降、前人未到の4連覇を含む6度のプレミアリーグ制覇や、2022-23シーズンのCL初優勝に大きく貢献してきた32歳のGKは、現在フェネルバフチェ行きに近づいている。同選手の売却が確定した段階で、ドンナルンマの獲得にも“ゴーサイン”が出される見込みだ。


 マンチェスター・シティは、8月31日に行われたプレミアリーグ第3節でブライトンに1-2と逆転負けを喫し、早くも連敗を喫するなど、苦しいスタートを強いられている。2年ぶりの覇権奪還を目指す中、昨季の“欧州制覇”に貢献したイタリア代表守護神を迎え入れることとなるのだろうか。


【ハイライト動画】ドンナルンマは昨季CLで圧巻のスーパーセーブを連発した



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