現在55歳のテン・ハフ氏は、これまでにバイエルンのセカンドチームやユトレヒトなどで監督を務めており、2017年12月にアヤックスの監督に就任。
以降はフリーの状態が続いていたものの、今夏にはレヴァークーゼンの監督に就任。2023-24シーズンにクラブ史上初のブンデスリーガ制覇&リーグ初の無敗優勝を成し遂げたレヴァークーゼンは、今夏に開催されたFIFAクラブワールドカップ2025の前に、シャビ・アロンソ監督をレアル・マドリードへ送り出しており、“後任”として迎え入れられたのがテン・ハフ氏だった。
公式戦の初陣となった8月15日のDFBポカール1回戦では4部のゾネンホフ・グロースアスパッハを4-0で破ったものの、23日のブンデスリーガ開幕戦で日本代表DF町田浩樹が先発出場していたホッフェンハイムに1-2と逆転負けを喫すると、続く30日の第2節では、同DF菅原由勢を擁するブレーメンと3-3のドロー。ブレーメン戦は一時3-1とリードしながら、退場者を出した相手に2点差を追い付かれる結末で、ブンデスリーガ開幕から2試合を終えて未勝利が続いていた。
このような結果を受けて、シーズン開幕直後にもかかわらず、レヴァークーゼンはテン・ハフ監督の解任を決定。就任時、契約期間は2027年6月30日までの約2年間だと伝えられていたが、テン・ハフ体制はブンデスリーガ開幕から2週間に満たずに終焉を迎えた。
シモン・ロルフェスSD(スポーツディレクター)とフェルナンド・カロCEO(最高経営責任者)は、それぞれ次のような言葉で、解任の理由を説明した。
「この決定は、我々にとって容易なものではなかった。誰もこの措置を望んだわけではない。
「シーズン序盤での監督解任は痛ましい決断だが、我々としては必要な措置だった。今シーズンも、開幕前に設定した目標を達成することを目指している。そのためには、あらゆるレベル、そして指導の分野全体において、最善の条件を整える必要がある。今は、これらの条件を再び完璧に整理し、活用することが重要だ」(カロCEO)
なお、今回の決断は経営陣の勧告に基づき、クラブの監査委員会が承認した決定であることが明かされている。後任が決まるまでの期間は、暫定的にコーチングスタッフ陣が指揮を執ることとなる。
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