アーセナルは9月1日、ポーランド代表DFヤクブ・キヴィオル、ウクライナ代表DFオレクサンドル・ジンチェンコ、ポルトガル人MFファビオ・ヴィエイラ、イングランド人FWリース・ネルソンの4選手がレンタル移籍することを発表した。
 
 今夏に大型補強を敢行したアーセナルが、移籍市場最終日に大規模な人員整理を敢行。
キヴィオルはポルト、ジンチェンコはノッティンガム・フォレスト、ヴィエイラはハンブルガーSV、ネルソンはブレントフォードへそれぞれ2025-26シーズン限りのレンタルで加入することとなった。

 キヴィオルの契約には買い取りオプションも付随。移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、金額は1700万ユーロ(約29億円)となっており、追加ボーナスや売却条項などを含めると最大総額2700万ユーロ(約47億円)に達するようだ。また、ドイツメディア『スカイスポーツ』によると、ヴェエイラの契約にも2000万ユーロ(約34億円)程度の買い取りオプションが付随している可能性があるという。

 現在25歳のキヴィオルは2023年1月にスペツィアから完全移籍加入。先発起用の機会こそ限られていたものの、左センターバック(CB)や左サイドバック(SB)を主戦場に公式戦通算68試合出場3ゴール5アシストという成績を残し、昨シーズンはブラジル代表DFガブリエウ・マガリャンイスの負傷離脱によって出場機会を増やした。

 現在28歳のジンチェンコは2022年夏にマンチェスター・シティから完全移籍で加入した。かつてマンチェスター・シティのアシスタントコーチだったミケル・アルテタ監督の下で“偽SB”として起用され、ここまで公式戦通算91試合に出場し3ゴール5アシストをマーク。しかし、守備強度の低さが度々指摘され、ここ数年はイタリア代表DFリッカルド・カラフィオーリの加入やイングランド代表DFマイルズ・ルイス・スケリーの台頭により序列が低下している。

 現在25歳のヴィエイラは2022年夏にポルトから完全移籍加入。ここまで公式戦通算49試合出場3ゴール10アシストという成績を残しているが、ノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴーアら主力の牙城を崩すことはできず、昨年は古巣ポルトへレンタル移籍していた。

 ネルソンもキヴィオルやヴィエイラと同じく現在25歳で、アーセナルの下部組織出身。
2017-18シーズンにトップチームデビューを飾ると、ホッフェンハイムやフェイエノールトで武者修行しつつ、ここまで公式戦通算90試合で8ゴール9アシストをマーク。しかし、主力定着とはならず、昨シーズンはフルアムにレンタルで加入した。
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