ベティスは9月1日、フェネルバフチェからモロッコ代表MFソフィアン・アムラバトがレンタル移籍加入することを発表した。

 クラブからの発表によると、レンタル移籍期間は2025-26シーズン終了時までにあたる2026年6月30日まで。
スペインメディア『アス』によると、今回のレンタル移籍契約に買い取りオプション等は付随しておらず、シーズン終了後には保有元のフェネルバフチェへ復帰することが既定路線となっている。

 アムラバトは1996年8月21日生まれの現在29歳。ユトレヒトのアカデミー育ちで、2014年11月にトップチームデビューを飾ると、以降はフェイエノールト、ヴェローナ、クラブ・ブルッヘでプレー。2020年夏に正式加入したフィオレンティーナでは、中盤の主力として活躍し、在籍したおよそ3年間で公式戦通算111試合のピッチに立った。

 FIFAワールドカップカタール2022では、モロッコ代表の“心臓”として全7試合にフル出場し、アフリカ勢初のベスト4進出に大きく貢献すると、同大会からおよそ半年が経過した2023年夏、マンチェスター・ユナイテッドへのレンタル移籍が決定。しかし、初挑戦となったプレミアリーグでは期待されていた働きを見せられず、2023-2024シーズンに公式戦通算30試合に出場したあと、フィオレンティーナへの復帰が決定した。

 フィオレンティーナの一員として昨季の開幕を迎えた後、夏の移籍市場でフェネルバフチェへのレンタル移籍を決断し、2024-25シーズンは公式戦通算39試合出場2ゴール4アシストを記録するなど、主力として活躍。今夏には完全移籍へ切り替わり、ここまで行われたスュペル・リグ(トルコ1部)の2試合、チャンピオンズリーグ予選の4試合に出場していたが、“デッドライン・デー”に再び欧州5大リーグへ戻ることが決まった。

 昨季のラ・リーガを6位で終えたベティスは、今季はヨーロッパリーグと並行してのシーズンに臨む。ここまでラ・リーガ4試合を消化し、1勝2分1敗と波に乗れておらず、ここからの巻き返しを掲げている。

 今夏の移籍市場では、アトレティコ・マドリードからスペイン代表MFロドリゴ・リケルメ、トルーカから元スペイン代表GKパウ・ロペスを獲得するなど、着実に戦力を強化。加えて、“デッドライン・デー”には、今年1月のレンタル加入後、公式戦26試合の出場で9ゴール5アシストと輝きを放ったブラジル代表FWアントニーの完全移籍による“復帰”を発表。
アントニーに続いて、アムラバトも迎え入れたベティスは、ラ・リーガで“台風の目”となれるか。


【動画】ベティス、アムラバト獲得を“ドラマチック”に発表



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