エルチェは9月1日、バルセロナからU-20スペイン代表DFエクトル・フォルトがレンタル移籍加入することを発表した。レンタル移籍期間は2026年6月30日までの1年間と伝えられている。


 フォルトは2006年8月2日生まれの現在19歳。バルセロナのカンテラ(育成組織)、“ラ・マシア”の出身で、順調に各カテゴリーを踏破すると、2023年12月にトップチームデビューを飾った。“ラ・マシア”産らしい技術だけでなく、守備の安定感と抜群のスピードを誇る右サイドバックで、これまでバルセロナのトップチームでは公式戦通算30試合に出場。しかしながら、フランス代表DFジュール・クンデやスペイン代表DFエリック・ガルシアらの立場を脅かすことはできず、今回は自身初のレンタル移籍を決断した。

 なお、エルチェは同じ“デッドライン・デー”にセビージャからスペイン人DFアドリア・ペドロサのレンタル移籍加入も発表。同選手のレンタル移籍契約には、買い取りオプションが付いていることが明かされており、スペインメディア『アス』によると、買い取り金額は200万ユーロ(約3億5000万円)だという。移籍市場の最終日に、左右のサイドバックの戦力確保に成功した。

 昨季のラ・リーガ2部(セグンダ)を2位で終え、3年ぶりにラ・リーガの舞台に戻ってきたエルチェは、第3節終了時点で1勝2分無敗と悪くないスタートを切っている。今夏の移籍市場では、レアル・マドリードからウルグアイ代表FWアルバロ・ロドリゲス、ライプツィヒから元ポルトガル代表FWアンドレ・シルヴァ、セビージャからスペイン人FWラファ・ミルら、実に11名の選手を迎え入れており、2名の加入で13人の新戦力が揃うこととなった。なお、元スペイン代表GKイニャキ・ペーニャもレンタル移籍加入しており、フォルトは今夏にバルセロナから加入する2人目の選手となる。


【画像】フォルトがエルチェのユニフォームに袖を通す



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