マンチェスター・シティに所属するブラジル代表GKエデルソンが、フェネルバフチェへ完全移籍することが決まった。9月2日、両クラブが発表している。


 フェネルバフチェからの発表によると、エデルソンは両クラブの合意を受けてイスタンブールに到着しており、この後正式な契約手続きを完了させるという。現時点で契約年数は明かされていない。イギリスメディア『スカイスポーツ』によると、移籍金は1400万ユーロ(約24億円)ほどの見込みだ。

 エデルソンは1993年8月17日生まれの現在32歳。若くして母国ブラジルを離れ、ベンフィカのアカデミーに加入すると、2度のレンタル移籍を経て、2016年3月にトップチームデビューを飾った。以降はベンフィカの正守護神に定着。セービングだけでなく、広範囲をカバーする守備力や、抜群の足元の技術、さらには高精度で長距離を飛ばせるキックなどを武器に活躍を続けると、2017年夏にはマンチェスター・シティへ完全移籍加入した。

 マンチェスター・シティでは加入初年度から正守護神の座を確保し、ケガや体調不良等のアクシデントを除くと、8年間にわたってマンチェスター・シティのゴールマウスを守り続けた。在籍期間内では、公式戦通算372試合に出場。前人未到の4連覇を含む6度のプレミアリーグ制覇や、2022-23シーズンのCL初優勝など、計「18」ものタイトル獲得に貢献した。6度のプレミアリーグ優勝は、1992-93シーズンの同リーグ創設以降、GKとして最も多いタイトル獲得数として知られる。

 マンチェスター・シティ退団を受けて、エデルソンはクラブを通してコメントを発表。
次のように別れの言葉を残した。

「僕らがこの地で共に成し遂げてきた多くのことを誇りに思い、マンチェスター・シティを去るよ。このユニフォームを何度も身に纏えて、本当に光栄だった。ペップ監督の下、僕らはプレミアリーグ、そしてヨーロッパを制覇した。本当に素晴らしい経験だった」

「まず最初に、僕を最高のゴールキーパーに育て上げ、ゲームについて多くのことを教えてくれたペップ監督と、GKコーチのシャビエル・マンシシドールに感謝を伝えたい。同時に、チームメイトにも感謝しなければならない。僕らが戦うすべての試合に勝利したいという渇望は、共に過ごした期間の喜びであり、トレーニング場やロッカールームで皆と過ごした日々を心から楽しませてくれた」

「最後に、ファンの皆さん。故郷から遠く離れたこの街で、まるで我が家にいるかのように感じさせてくれて、そして僕と家族にとって素晴らしい期間であったこの間、ずっと支えてくれたことに感謝している」

「僕は8年前に希望に満ちてマンチェスターに来たが、こんなにも美しい時間を一緒に過ごせるとは予想していなかった。 シティでプレーできたことは僕の人生で最も特別な時間だった。そして、これからもずっとこの特別なクラブのファンであり続ける。ここには大きな家族、シティズンズを残していく。ワンス・ア・ブルー、オールウェイズ・ブルー」

 なお、エデルソンの退団に伴い、マンチェスター・シティはパリ・サンジェルマン(PSG)からイタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマを獲得する可能性が高いと報じられている。



【動画】エデルソンがシティで過ごした8年間



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