イングランド代表FWラヒーム・スターリングは、戦力外となっているチェルシーに来年1月の移籍市場まで留まる可能性が浮上しているようだ。2日、イギリス紙『イブニング・スタンダード』が伝えている。


 現在30歳のスターリングはリヴァプールやマンチェスター・シティでのプレーを経て、2022年夏に4500万ポンド(約89億円)の移籍金でチェルシーに加入し、2027年6月30日までとなる5年契約を締結した。チェルシーでは公式戦通算81試合出場で19ゴール12アシストを記録している。

 そんなスターリングは昨夏に就任したエンツォ・マレスカ新監督の構想から外れ、昨夏は移籍市場最終日にアーセナルへとレンタル移籍で加入した。しかし、期待された活躍を見せることはできず、公式戦28試合出場で1ゴール5アシストを記録するにとどまり、レンタル移籍期間満了に伴い、アーセナルを退団。チェルシーに戻ったものの、今夏の移籍市場で退団することが見込まれていた。

 しかし、幼い家族とともに暮らすロンドンから離れる意思がないスターリングは、フルアムやウェストハムといったロンドンに拠点を置くクラブから関心が寄せられていたが、イングランドの移籍市場が閉幕するまでに移籍は成立しなかった。

 依然としてトルコやサウジアラビア、アメリカなどの移籍市場が開いているものの、スターリング自身が海外でプレーすることに興味がないため、来年1月にイングランドの市場が開くまでチェルシーに留まることになりそうだ。

 なお、スターリングがチェルシーのトップチームに復帰する可能性は極めて低く、一つの可能性としてクラブが同選手との契約を解除することが考えられるが、チェルシーがそれを真剣に検討するかは明らかになっていない。このことから、スターリングはチェルシーの練習場でトップチームとは別でトレーニングを続けることが予想されている。
編集部おすすめ