アトレティコ・マドリードは2日、スペイン代表MFアレックス・バエナが急性虫垂炎の手術を受けたことを発表した。

 クラブの発表によると、手術は無事に成功し、バエナの容体も良好だが退院までは数時間の入院が必要になるとのこと。
トレーニングの復帰時期については今後の経過次第となっており、離脱期間は明かされていない。

 スペイン紙『マルカ』は今年5月に急性虫垂炎の手術を受けたバルセロナ所属のスペイン代表FWフェラン・トーレスの例を挙げつつ、バエナが4週間程度の戦線離脱を余儀なくされる見込みと指摘。回復次第ではあるが、現地時間13日に控える古巣ビジャレアル戦や17日のチャンピオンズリーグ・リーグフェーズ第1節リヴァプール戦をはじめ、28日または29日に予定されているレアル・マドリードとのダービーも欠場する可能性があるという。

 現在24歳のバエナはビジャレアルの下部組織出身で、2020年7月にトップチームデビューを飾った。近年は中心選手としてチームを牽引し、昨年夏にはEURO2024とパリ・オリンピックを制覇。クラブ通算で公式戦148試合出場26ゴール40アシストという成績を残し、今夏に最大総額5500万ユーロ(約95億円)の移籍金でアトレティコ・マドリードへ活躍の場を移した。

「10番」を託され、新天地での活躍に大きな期待が寄せられたバエナだが、エスパニョールとのラ・リーガ開幕節後に軽度の筋肉損傷と診断され、直近2試合は欠場中。『マルカ』によると、ビジャレアル戦やリヴァプール戦の出場に向けて来週から全体トレーニングに合流する予定だったという。

 なお、今夏の移籍市場でバエナをはじめ、スロバキア代表DFダヴィド・ハンツコやアルゼンチン代表MFティアゴ・アルマダ、イタリア代表FWジャコモ・ラスパドーリらを獲得し、レンタルから完全移籍へ移行した選手も含めると合計11人を補強したアトレティコ・マドリードだが、ここまでラ・リーガでは苦戦が続く。エスパニョールとの開幕節に1-2で敗れると、エルチェとアラベスに引き分け、未だ白星を掴むことができていない。
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