プレミアリーグの夏の移籍市場が現地時間9月1日に閉幕した。

 イギリスメディア『BBC』によると、プレミアリーグに所属する全20チームが今夏に投じた移籍金の総額は30億8700万ポンド(約6136億円)に上るという。
昨年夏の19億6000万ポンド(約3896億円)を大きく超えただけでなく、23億6000万ポンド(約4691億円/2023年夏)だった過去最高額を大幅に更新。ブンデスリーガ、ラ・リーガ、リーグ・アン、セリエAの合計すら上回っているという。

 支出が最も多かったのは昨シーズンの王者リヴァプールで4億1500万ポンド(約824億円)。アルネ・スロット監督の下で黄金期を築くべく、ドイツ代表MFフロリアン・ヴィルツやフランス代表FWウーゴ・エキティケら即戦力を次々と補強し、市場最終日には英国史上最高額の1億2500万ポンド(約248億円)を投じてスウェーデン代表FWアレクサンデル・イサクを獲得した。単一クラブが移籍期間中に投じた金額としては過去最多記録となっているという。

 2位は今夏のFIFAクラブワールドカップを制覇したチェルシーで2億8500万ポンド(約567億円)となっている。ブラジル代表FWジョアン・ペドロやイングランド代表FWジェイミー・バイノー・ギテンス、オランダ代表DFヨレル・ハトらを獲得したが、人員整理によって2億8800万ポンド(約573億円)を手にしており、収入が支出を上回ったようだ。
 
 直近3年連続2位のアーセナルも大型補強を敢行した。スペイン代表MFマルティン・スビメンディ、イングランド代表MFエベレチ・エゼ、スウェーデン代表FWヴィクトル・ギェケレシュに加え、市場最終日にはエクアドル代表DFピエロ・インカピエも加入。2億5500万ポンド(約507億円)を費やし、目立った穴のない強力なスカッドを完成させている。

 そのほか、マンチェスター・ユナイテッドはスロベニア代表FWベンヤミン・シェシュコ、ブラジル代表FWマテウス・クーニャ、カメルーン代表FWブライアン・ムベウモを獲得し前線の強化に成功。覇権奪還を目指すマンチェスター・シティはオランダ代表MFタイアニ・ラインデルスやフランス代表MFラヤン・シェルキらをスカッドに加え、トーマス・フランク監督が就任したトッテナム・ホットスパーはオランダ代表MFシャビ・シモンズやガーナ代表FWモハメド・クドゥスらを獲得している。


 また、得点源のイサクを引き抜かれたニューカッスルはドイツ代表FWニック・ウォルトメイドとコンゴ民主共和国代表FWヨアヌ・ウィサで穴埋めを図ることとなった。

今夏の移籍市場で支出額の多かった上位5クラブは以下の通り。

1位 リヴァプール(4億1500万ポンド/約824億円)
2位 チェルシー(2億8500万ポンド/約567億円)
3位 アーセナル(2億5500万ポンド/約507億円)
4位 ニューカッスル(2億5000万ポンド/約497億円)
5位 マンチェスター・ユナイテッド(2億1600万ポンド/約430億円)
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