昨シーズンのプレミアリーグを過去最低の15位で終えたマンチェスター・ユナイテッドは、今夏の移籍市場で前線の強化に着手。ブラジル代表FWマテウス・クーニャとカメルーン代表FWブライアン・ムベウモというプレミアリーグ屈指のアタッカーもさることながら、補強の目玉となったのはライプツィヒから最大総額8500万ユーロ(約147億円)で獲得したシェシュコだ。
現在22歳のシェシュコは2023年夏にザルツブルクからライプツィヒへ完全移籍加入。ブンデスリーガで2シーズン連続二桁得点を記録するなど躍動し、2年間で公式戦通算87試合出場39ゴール8アシストという成績を残した。スロベニア代表ではすでに国際Aマッチ通算41試合に出場し、16ゴール6アシストをマーク。今夏にはアーセナルやニューカッスルからの関心も報じられたが、“赤い悪魔”へ活躍の場を移すこととなった。
戦力の拡充に成功したマンチェスター・ユナイテッドだが、今シーズンここまでは不安定な戦いが続いている。0-1で敗れた開幕節はアーセナル相手に善戦したものの、第2節ではフルアムに勝ち切れず、カラバオカップ2回戦では4部リーグ所属のグリムズビーにPK戦の末に敗北。第3節で昇格組バーンリーとの打ち合いを制して初白星を手にしたが、一貫性のないパフォーマンスから就任2年目を迎えたルベン・アモリム監督への風当たりは強くなりつつある。
ここまで行われた4試合すべてに出場しているものの、未だネットを揺らすことができていないシェシュコ。それでも、プレミアリーグ初挑戦の若きストライカーは新天地で自身の成長を実感しているようだ。
「試合のレベルは遥かに高く、選手たちやチームメイトのレベルも高い。
現地時間14日に控えるプレミアリーグ第4節はマンチェスター・シティとのダービーだ。シェシュコは「とても大きな試合が近づいている。両チームともこの試合に勝つことだけを考えているだろう。最高の試合になることを楽しみにしている」と意気込みを示した。