スペイン代表FWアルバロ・モラタ(コモ/イタリア)が、現地時間4日に控えたFIFAワールドカップ26欧州予選・グループE第5節のブルガリア代表戦の前日会見に出席し、自身の“ラ・ロハ”に対する思いを公言した。

 FIFAワールドカップ26欧州予選のグループGからLは今年3月に開幕しているものの、グループAからFは9月シリーズをもって開幕する。
スペイン代表はグループEに組み込まれており、トルコ代表、ジョージア代表、ブルガリア代表と同居。つまり、スペイン代表にとっては、今回の9月シリーズがFIFAワールドカップ26欧州予選の“幕開け”だ。

 モラタは「人々が考えるほど、ワールドカップに簡単に出場できるわけではない。過去には、強豪と呼ばれる国々が予選で敗退した例もある」との言葉で、FIFAワールドカップ26欧州予選の初陣を前に気を引き締めると、個人として「今の僕は完璧と言えるほど良い状態。ここでベストを尽くす準備はできている」と意気込んだ。

 また、今年6月に行われたUEFAネーションズリーグ(UNL)2024-25・決勝のポルトガル代表戦でPKを失敗したモラタは、当時は代表引退を示唆していたものの、「監督が僕を必要としてくれるなら、そして予選を勝ち抜くことができたならば、来年のワールドカップに出場したい」とスペイン代表のキャリア続行に意欲を燃やす。「確かに困難な時期もあった。だが、今は個人としてもすごく調子が良いし、サッカー選手として経験した中で最も素晴らしいことは、自国を代表することだった」と語った上で、「場所がピッチであれ、スタンドであれ、僕のことを必要としてくれるならば、死ぬまでここにいるつもりだ」と、“ラ・ロハ”対する熱い思いを口にしている。

 今回のメンバーを見ると、9月シリーズもセンターフォワードの軸はモラタとなりそうだが、「僕だけでなく、このチームにはゴールを決めることができる選手がたくさんいる。フェラン(・トーレス)、(ミケル・)オヤルサバル、ダニ・オルモのようにね」と話しただけでなく、「サム(・オモロディオン)やゴンサロ(・ガルシア)のように、若くて力を持つ選手も出てきている。スペインに素晴らしい未来があることを、喜ぶべきだ」と、これからの“ラ・ロハ”を背負う選手たちにも期待を寄せる。さらに、過去の選手たちの振る舞いを見て、“チーム”として戦うための準備も整えているようだ。


「(ダビド・)シルバやセスク(・ファブレガス)といった偉大な選手と共にベンチに座った時期に、彼らから多くのことを学んだ。ピッチの上での仕事はもちろんだが、そこ(ベンチ)でもチームに貢献することができると感じている。必要なところで、チームに貢献しなければならない」

 スペイン代表がブルガリア代表のホームに乗り込むゲームは、日本時間で5日の3時45分(4日の27時45分)にキックオフを迎える。


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