ブラジル代表のカルロ・アンチェロッティ監督が、サントスに所属するFWネイマールを代表に招集しなかった理由を語った。スペイン『マルカ』が同指揮官のコメントを伝えている。


 FIFAワールドカップ26南米予選で3位につけるブラジル代表は、すでに本大会出場権を獲得。9月4日のチリ代表戦、9日のボリビア代表戦をもって南米予選の全日程を終える。ブラジルサッカー連盟(CBF)は8月25日に代表メンバーを発表し、累積警告による出場停止のFWヴィニシウス・ジュニオールに加え、FWロドリゴも招集外となっている。

 そしてFWネイマールも招集外に。アンチェロッティ監督はその理由について問われ、「これは技術的な判断であり、フィジカル面の問題で決めたわけではない」と前置きをしつつ、「いくつかの要素に基づいての判断だ。ネイマールの才能を否定する人は誰もいないが、選手のフィジカルコンディションを重要視している」と説明した。

 ネイマールは2023年10月に前十字靱帯断裂という大ケガを負い、約1年後に復帰したが、その後もハムストリング負傷など故障に悩まされてきた。最近は累積警告での出場停止を除き、リーグ戦ではフル出場を続けているが、ブラジル代表指揮官は、高水準のパフォーマンスを求めているようだ。

 さらにアンチェロッティ監督はワールドカップ本大会に向けて「熾烈な競争が繰り広げられている。セレソン(ブラジル代表)入りを目指す選手は少なくとも70人はいる」とコメント。「ワールドカップでの最大のミスは、26人のリストを間違えることだ。重要なのはグループ全体の強さを見せること」と続け、メンバー選考には慎重な姿勢を示している。

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