現地時間6日(日本時間7日)に対戦するのはメキシコ代表。7月に発表された最新のFIFAランキングでは13位に位置し、17位の日本よりも上位に位置している。今回は、日本が対戦するメキシコについて紹介する。
■“北中米カリブ海の雄”W杯常連国
メキシコ代表は今大会が18度目のワールドカップ出場となり、9大会連続での出場となる。1994年のアメリカ大会から2018年のロシア大会まで7大会連続でベスト16入り。2022年のカタール大会こそグループステージで敗退となったが、1970年と1986年の2度の自国開催のワールドカップではベスト8の成績を残している。
ヨーロッパと南米を除けば最多のワールドカップ出場を誇る強豪国は、北中米カリブ海王者を決めるCONCACAF(北中米カリブ海サッカー連盟)ゴールドカップでは13回の優勝を経験。実力国の1つとして知られている。
■日本代表は苦手な相手
日本代表は過去5度メキシコと対戦し、1勝4敗と大きく負け越している状況。初対戦で勝利したものの、その後は4連敗と分が悪い。
最後の対戦は森保一監督が率いた2020年11月の欧州遠征時で、0ー2で敗戦。
■日本代表も指揮した闘将が指揮
メキシコ代表の指揮を執るのは、日本人にも馴染みのあるメキシコ人指揮官のハビエル・アギーレ監督。66歳のアギーレ監督は、アルベルト・ザッケローニ監督の後任として2014年8月から2015年2月まで日本代表の監督を務めたが、かつて指揮を執っていたレアル・サラゴサを含む八百長事件への関与疑惑が浮上。契約解除で日本を去ることとなった。
母国の名門クラブであるパチューカやアトレティコ・マドリード、エスパニョールなどスペインのクラブを指揮。2022年から2024年まではマジョルカで指揮を執り、日本代表MF久保建英(レアル・ソシエダ/スペイン)も指導したことがある。また、今回の日本代表メンバーでは、DF長友佑都(FC東京)が唯一日本代表監督時代に指導を受けたことがある。
2024年7月に自身3度目となるメキシコ代表の監督に就任。今年3月にはCONCACAFネーションズリーグで初優勝を果たすと、6月から7月にかけて行われたCONCACAFゴールドカップでは、アメリカ代表との決勝を1ー2で制して見事に連覇を達成。CONCACAF選手権時代を含め、通算13度目の北中米カリブ海王者に輝いた。
さらに、アシスタントコーチには5大会連続でワールドカップ出場を果たし、キャプテンも務めたメキシコ代表のレジェンドでありバルセロナなどで活躍したラファエル・マルケス氏が就任。開催国としてベスト4以上の成績を残すために、本気の準備を行っている。
■中心選手は欧州でも活躍中
今回のメンバーには、30代の選手が1人だけ。残りは全て20代の選手で構成されているメキシコ。唯一の30代は長年エースとしてプレーしてきたFWラウル・ヒメネス(フルアム/イングランド)で、代表通算119試合42得点。長身でありながらもしなやかさを兼ね備えたエースで、ネーションズリーグやゴールドカップで10試合8ゴールと量産している。
また、ゴールドカップMVPのMFエドソン・アルバレス(フェネルバフチェ/トルコ)や東京オリンピックで日本とも対戦したDFセサル・モンテス(ロコモティフ・モスクワ/ロシア)、フェイエノールト時代にはFW上田綺世と同僚でもあった若きストライカーFWサンティアゴ・ヒメネス(ミラン/イタリア)などタレントも揃っており、守護神もゴールドカップで最優秀GKに選ばれたルイス・マラゴン(クラブ・アメリカ)が台頭するなど、侮れない相手だ。
■メキシコ代表との対戦成績
1勝4敗(5得点、9失点)
【1996年5月29日】
○3-2 キリンカップサッカー’96
【2000年2月5日】
●0-1 カールスバーグカップ
【2005年6月16日】
●1-2 FIFAコンフェデレーションズカップドイツ2005
【2013年6月22日】
●1-2 FIFAコンフェデレーションズカップブラジル2013
【2020年11月17日】
●0-2 国際親善試合