FIFAワールドカップ26南米予選の第17節が現地時間4日に行われた。

 6月シリーズに開催された前節終了時点で、既に首位のアルゼンチン代表、2位のエクアドル代表、3位のブラジル代表が来年に控えた本大会の出場を確定させている。
南米予選は9月シリーズをもって閉幕するため、残された試合はあと2試合。前節終了時点で4位のウルグアイ代表、5位のパラグアイ代表は、6位のコロンビア代表は、勝利すれば他会場の結果を待たずに本大会出場を決められる状況で、今節を迎えた。

 ウルグアイ代表は9位に沈むペルー代表をホームに迎えた。試合は序盤の14分、右サイドからのクロスボールをロドリゴ・アギーレがヘッドで押し込み、ウルグアイ代表が先手を取ってハーフタイムに突入。後半に入ると58分に、アギーレからの落としを受けたジョルジアン・デ・アラスカエタが豪快な一撃を蹴り込み、リードを広げると、終盤の80分には左からの折り返しをフェデリコ・ビニャスが流し込んで勝負あり。ウルグアイ代表が3-0でペルー代表を破った。

 パラグアイ代表は、2位につけるエクアドル代表とホームで対戦。試合は序盤からパラグアイ代表がシュートまで持ち込む場面が目立つも、エクアドル代表もボールを保持して主導権を渡さず、スコアレスで時計の針が進む。後半に入ると、アンドレス・クバスの放ったミドルシュートがクロスバーを直撃するなど、パラグアイ代表がより多くの回数ゴールに迫ったが、得点は生まれずにタイムアップ。0-0の引き分けに終わった。

 そして、コロンビア代表は、8位ながらこの試合に勝利すれば本大会ストレートインの可能性を残すボリビア代表とホームで対戦。試合は前半の31分、右からの折り返しをハメス・ロドリゲスが押し込んで、コロンビア代表が先制すると、後半に入った74分には、フアン・フェルナンド・キンテロからのスルーパスに抜け出したジョン・コルドバが強烈な一撃を突き刺し、大きな追加点を手にする。
83分にはルイス・ディアスからのパスをキンテロが流し込み、3-0でタイムアップ。コロンビア代表が3-0でボリビア代表を破った。

 この結果、勝利したウルグアイ代表とコロンビア代表は、今予選を6位以内で終えることが確定し、来年のワールドカップ出場権を獲得。パラグアイ代表は勝利こそ逃したものの、7位のベネズエラ代表が首位のアルゼンチン代表に0-3で敗れたため、同じく6位以内が決まり、本大会行きの切符を手にした。

 その他の会場では、前記のとおり、首位のアルゼンチン代表がリオネル・メッシの2ゴールとラウタロ・マルティネスの得点により、ベネズエラ代表を3-0で粉砕。3位のブラジル代表は、最下位と調子の上がらないチリ代表をホームで迎え撃ち、エステヴァン、ルーカス・パケタ、ブルーノ・ギマランイスのゴールで、3-0と勝利した。

 なお、今節をもって、南米予選を突破して本大会にストレートインする6チームが決定。7位のチームは大陸間プレーオフに回るが、最終節ではこの1枠が、ベネズエラ代表とボリビア代表によって争われる。次節、ベネズエラ代表はコロンビア代表と、ボリビア代表はブラジル代表と、それぞれホームで対戦予定だ。

 今節の試合結果、および今節を終えての順位表は下記の通り。

■南米予選第17節結果
ウルグアイ代表 3-0 ペルー代表
コロンビア代表 3-0 ボリビア代表
パラグアイ代表 0-0 エクアドル代表
アルゼンチン代表 3-0 ベネズエラ代表
ブラジル代表 3-0 チリ代表

■南米予選順位表
()内は(勝ち点/得失点差)
1位:アルゼンチン代表(38/22)
2位:ブラジル代表(28/8)
3位:ウルグアイ代表(27/10)
4位:エクアドル代表(26/8)
5位:コロンビア代表(25/7)
6位:パラグアイ代表(25/3)
7位:ベネズエラ代表(18/-7)
8位:ボリビア代表(17/-19)
9位:ペルー代表(12/-14)
10位:チリ代表(10/-18)


【ハイライト動画】新たに出場が決まった3チームのゲーム


▼ウルグアイvsペルー


▼コロンビアvsボリビア


▼パラグアイvsエクアドル

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