日本代表のアメリカ遠征4日目。2日後にメキシコ代表との試合を控えた日本代表は、27名全員でトレーニングを実施。
GK鈴木彩艶(パルマ・カルチョ/イタリア)がメディア取材に応じた。

 残り1年を切ったFIFAワールドカップ26に向けた大事な強化が始まる中、開催地の1つであるアメリカでホスト国との対戦に。アメリカのニュージャージー州・ニューアーク生まれの鈴木は「特段何も感じないですね。生まれてすぐ日本に行ったので」と、ルーツのあるアメリカでの試合には特に思い入れはないとのことだが、強豪国・メキシコを警戒した。

「間違いなくアジアでプレーしていた相手、選手よりもレベルが高いことはわかっていますし、GKとしては2トップの両ヒメネス(ラウル・ヒメネス、サンティアゴ・ヒメネス)はアジアよりもはるかにレベルが高いこともあります。ポストプレーは想定しながらやりたいです」とコメント。FIFAランキングでも日本(17位)より上の13位に位置している相手を警戒。特にストライカー陣については「ポストプレーは特徴だと思いますし、そこに当ててフリックやターンしてシュートが強烈」と語り、「GKとしては全ての準備はしますが、集中していきたいです」と気を引き締めた。

 アジア最終予選とは大きく異なり、主導権を握られる展開も容易に想像できる。ケガ人が多い中での守備の統率については「前から行って、前向きで守備できることが一番ですが、後ろに引かなければいけないシーンもあると思います」と語り、「ネガティブに捉えるというよりは、守備でしっかりブロックして、最後ゴールの前に人がいれば大丈夫だと思う」と最後のところをやらせないことが重要だとした。

 GK陣ではこれまで招集を受けてきた谷晃生(FC町田ゼルビア)が外れ、東アジアE-1サッカー選手権で初招集を受けてデビューした早川友基(鹿島アントラーズ)がメンバー入り。「初めてやりましたが、まずはキックが上手いというところと、シュートセーブの反射神経が凄く良いので、非常にレベルの高い選手」と印象を語った。
また、「間違いなく競争は常にあると思っています」と正守護神の座は約束されていないとし、「練習から良いパフォーマンスをすることを常に心掛けているので、そこはこれまで通り変わらずにやっていきたい」と、改めて気を引き締めた。

 メキシコ戦はワールドカップ本大会に向けた最終強化の初戦。「ここがリスタートだと思う」と語る鈴木は「自分自身のパフォーマンスを高めて、ワールドカップに向かうためには結果。内容もそうですが、まずは結果がついてこないと、チームとしてもポジティブな動きが出てこないと思うので、内容にこだわりながらも、まずは結果を求めていきたいと思います」と、しっかりと勝利を収めることを誓った。

 メキシコとの国際親善試合は、9月7日(日)日本時間11時キックオフ。NHK総合にて生中継、NHKプラスで同時・見逃し配信、U-NEXTにてリアルタイム配信(有料)・見逃し配信される。
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