フランクフルトに所属するスウェーデン代表MFヒューゴ・ラーションが、今夏の移籍期間中にサウジアラビア方面からオファーがあったことを明かした。4日、スウェーデンメディア『Fotbollskanalen』が伝えている。


 2023-24シーズンからフランクフルトでプレーしているH・ラーションは、昨季公式戦47試合で6ゴール2アシストと充実した成績を残した。今季もここまで公式戦全3試合に先発出場。今季からチームへ加わった日本代表MF堂安律とともに、フランクフルトを力強くけん引している。攻撃のスイッチを入れる鋭い縦パス、鋭い戦術眼による状況判断能力の高さといった特徴が高く評価されていることから、21歳のH・ラーションに関心を示すクラブは決して少なくない。

 そんななか、『Fotbollskanalen』によると今夏にはH・ラーションのもとにサウジアラビアのクラブからオファーが舞い込んだ模様だ。H・ラーションは「話を聞いてみたんだけど、ちょっと夢を見ることができて面白かった」と意味深な言葉を残しており、記者から「オファー額にはゼロがたくさん並んでいた?」と問われると「かなりね」と回答。巨額の給与を提示されていたことを明かした。

 それでも、H・ラーションはフランクフルト残留を選択。その理由は「母に電話したら叱られた」からだという。

「考えただけなのに怒られたんだ。『だめ!だめ!だめ!だめ!』って。欧州でプレーする息子の夢を見ているみたいだ」

 母との電話をとおして、H・ラーションは欧州で活躍する夢を捨てるかどうかについて「自分自身に問いかけてみた」ようだ。
「そしてその覚悟はまだないと感じたんだ。とにかく、あの夜は様々なことを考えたね」と、自問自答の末の残留だったことを強調している。
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