日本代表DF渡辺剛(フェイエノールト/オランダ)が、現地時間5日にメディア対応を行なった。

 FIFAワールドカップ26への出場を確定させた日本代表は、今回の代表ウィークでホスト国のアメリカ代表と、メキシコ代表とのマッチメイクに成功。
本大会まで1年を切ったなかで極めて重要度の高い2試合を迎えるわけだが、今夏に移籍したフェイエノールトで、すぐさま主力に定着した渡辺剛は、「ワールドカップのために、まずは移籍しないといけないな、と思っていたので」としつつ、「少しでも上のステップに行くというのと、フェイエノールトが楽しくてというの。すべてはワールドカップのために移籍したので、開幕から6試合くらいやってますけど、試合に出れて、自分のいいところも出せているので、そういう面で移籍とプレーできているというのは、今のところいい感じかな、と思います」と手応えを語った。

 フェイエノールトが獲得に支払った移籍金は、約900万ユーロ(約16億円)とのこと。“オランダの名門”にクラブ歴代3位タイとなる金額で請われた同選手は、「28歳に、あの値段を払ってくれるというのは、なかなかないことだと思います。それだけ評価してくれているというのは嬉しいことですし、それだけのものを見せる必要があると思っているんで。期待もあると思いますので、全部に応えないといけない」と決意。また、国内においては、常に勝つことが求められる環境でプレーすることについても、「いろいろ注目されたりとか、サポーターが色々言ったりとか。そういった環境は、最近だと代表でしか経験してなかったので、いろんな声が、それはもうポジティブな声も、ネガティブな声もありますけど、そういうのを感じながらプレーするというのは、なんか新鮮ですごく楽しいです。注目されていると思うし、自分はなんかポジティブに捉えていますね」と明かした。

 さらに、「やっぱり、メンタル面が一番サッカーでは重要だと思うので。メンタルが整っていればいいプレーも出せますし」と口にした渡辺は、「ヨーロッパで淡々と自分のいいプレーをするとか、あんまり周りを意識しすぎずに、自分の得意なプレーだったりとか。自分に自信を持ってやるというのが、ヨーロッパに来て一番強みになったかな、と思っています。
まぁ、自分どちらかというとポジティブなんで、そういった思考を持ちながらやるというのは、プレーの良さにも、あと、前回も代表に来て緊張とかなかったので、それが出てるのかなと思います」と渡欧4年半で身につけた武器を示した。

 今回は、町田浩樹(ホッフェンハイム)や伊藤洋輝(バイエルン)、高井幸大(トッテナム)と最終ラインに離脱者が相次いでいる日本代表。そうしたなかで、アピールの機会を得た同選手は、「まずはケガしている選手が早く帰ってくることを願っていますし、ケガ人が出て代わりに入るというのは全然嬉しくないっていうか、チャンスが回ってくることはいいことですけど」とした上で、「町田選手がケガしたりとか、自分は仲のいい選手ですし、早く治ってほしいですね。ケガ人の人が治って、もっともっと層が厚くなって、そのなかで競争してワールドカップに入るというのが自分の目標なので、まずは早く治して欲しいなというのと、こういうチャンスでしっかりアピールするというのが、今の自分の立ち位置的に大事なことだと思うので。まずはそういう人たちの分まで全力でプレーして、帰ってきたらまた競争を頑張りたいと思います」と述べている。

 日本代表は、まず6日にメキシコ代表と、10日にアメリカ代表と対戦する。
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