日本代表のMF久保建英(レアル・ソシエダ/スペイン)が、国際親善試合のメキシコ代表戦を振り返った。

 日本時間7日(現地時間6日)、FIFAワールドカップ26の開催地であるアメリカのオークランド・コロシアムで日本代表はメキシコ代表と対戦。
約2年ぶりにアジア以外の国との対戦となった中、かつて日本代表を指揮したハビエル・アギーレ監督が率い、ワールドカップホスト国の1つである強豪・メキシコとの対戦となった試合は、前半から日本が強度の高さを保ち主導権を握る展開に。後半はやや押し込まれる展開となったものの、大きなピンチは少なかったが、ゴールを決め切ることができずに0ー0のスコアレスドローに終わった。

 この試合は2シャドーの一角で先発し69分までプレーした久保。前半には2度のシュートチャンスを迎えた中、2本目はGKのセーブに阻まれるなどゴールを決めることはできなかった。メキシコ戦について久保は「こっちの方が強かったと思うので、そこは良かったです」とコメント。「もっとメキシコ相手に苦しむ可能性もあった中で、ほぼ苦しいシーンがなく、ビルドアップも僕らの方がクオリティが高かったです」、「決められそうなシーンも1回ありましたけど、ピンチらしいピンチもなかったです」と振り返り、「引き分けてしまったことは残念ですけど、内容を見れば問題ないなと思いました」と、勝ち切れなかったものの、悲観するものではないとした。

 勝ち切れなかったとはいえ、久々の強豪国相手に互角以上の戦いを見せた日本。「押し込む展開が多かったので、欲を言えば、引き分けて何を言っているんだという感じですが、僕らの方が強いと思うので、勝っておきたかったなと思います」と語り、「上を目指す上で、ある意味メキシコと対等以上にやれているということは、順当な結果かなと思います」と、しっかりとチームとしても自信を持てる戦いだったと振り返った。

 次は中2日でアメリカ代表戦が控えており、10月はパラグアイ代表、ブラジル代表との戦いが待っている。ワールドカップ出場を決めた国との戦いが続く中、「かなり強度のある国もいると思いますし、アメリカ、ブラジル、パラグアイといろいろな国とやってどう戦えるか。最初は3バックでもたついていましたけど、ハメられたわけではないですし、ライン間で(上田)綺世くんが受けたり可変するところもこの相手にやれたので、ワールドカップでも半分ぐらいの国相手にやれると思います」と、一定の手応えを感じつつ「10月のブラジル戦でどこまでやれるかというのは、今日やれたことで興味が湧いています」と、この先の強化試合への楽しみも増えたと語った。
編集部おすすめ