TFF1.リグ(トルコ2部リーグ)のサカリヤスポルは8日、元フランス代表FWウィサム・ベン・イェデルの完全移籍加入を発表した。

 ベン・イェデルは1990年8月12日生まれの現在35歳。
2010年10月にトゥールーズでトップチームデビューを飾ると、2012-13シーズンからは4年連続で公式戦15ゴール以上を記録し、2016年夏にセビージャへ渡った。セビージャでも加入初年度から最前線の主力として活躍を続け、“ラストイヤー”となった2018-19シーズンには公式戦54試合のピッチに立って30ゴールを記録。在籍した3年間で公式戦通算138試合出場70ゴールの数字を叩き出した。

 2019年夏にはモナコへ完全移籍加入。即座に主力としての立ち位置を確立し、2019-20シーズンにはリーグ・アンの得点王にも輝いた。2年目からはキャプテンも務め、2022年夏に加わった日本代表FW南野拓実とも共闘。在籍5シーズンで公式戦通算201試合出場118ゴールを記録しており、元アルゼンチン代表FWデリオ・オニス氏(223ゴール)に次ぐクラブ歴代2位の得点数をマークした。

 2024年夏をもってモナコとの契約が満了を迎えると、半年以上も無所属の期間が続いていたが、今年3月にはペルシアン・ガルフ・プロリーグ(イラン1部リーグ)のセパハンに加入。公式戦6試合のピッチに立ち、1ゴールを挙げていたものの、2024-25シーズンをもって退団していた。そのため、今回のサカリヤスポル行きは移籍金の発生しないフリートランスファーでの加入となる。

 また、2018年3月にデビューを飾ったフランス代表でも、国際Aマッチ通算19試合出場3ゴールをマーク。EURO2020では、ピッチに立つ機会こそなかったものの、メンバーに選出されていた。


 ベン・イェデルの新天地となるサカリヤスポルは、過去に欧州のカップ戦にも出場したことのあるクラブだが、近年は低迷が続いている。2006-07シーズンを最後にスュペル・リグからは離れており、一時は4部にまで沈んだ時期もある。だが、2022-23シーズンからはTFF1.リグでの戦いを続けており、昨季は同リーグを13位で終えた。今季はここまで1勝1分2敗の成績で15位につけている。


【動画】サカリヤスポルに加わるベン・イェデルのプレー集



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