イタリア代表は8日、FIFAワールドカップ26欧州予選・グループIの第6節でイスラエル代表と対戦し、5-4で勝利した。

 今回の9月シリーズから指揮を執るジェンナーロ・ガットゥーゾ新監督の下、5日に行われた前節ではエストニア代表を5-0で破っていたイタリア代表。
中2日で迎えた今節は、中立地のハンガリーでイスラエル代表と激突。試合はMFマヌエル・ロカテッリ(ユヴェントス)のオウンゴールで1点を追う展開となったものの、ここから壮絶な“撃ち合い”が繰り広げられ、終わってみれば5-4でイタリア代表が勝利していた。

 データサイト『Opta』によると、イタリア代表は同試合で“2つの新記録”を達成したという。1つは、大量得点に関連するデータ。“新生アズーリ”は前節に続いて5得点を叩き込むこととなったが、イタリア代表の歴史において、国際Aマッチ2試合連続で5ゴールを記録したのは、史上初だという。“カテナチオ”として知られる堅守を伝統とする国だけに、2試合続けてのゴールラッシュは過去にもなかったようだ。

 もう1つの新記録は、チームの記録ではなく、個人が達成したもの。同試合に先発出場し、88分までプレーしたFWマテオ・レテギ(アル・カーディシーヤ/サウジアラビア)は、ゴールこそなかったものの、3つのアシストをマーク。1点を先行されて迎えた前半40分、前線でのポストプレーでFWモイーズ・キーン(フィオレンティーナ)の同点弾をアシストすると、イスラエル代表に勝ち越しゴールを許して迎えた54分には、DFフェデリコ・ディマルコ(インテル)が上げたクロスボールをうまくスペースへ流し、キーンの“2度目の同点弾”を選出。さらに、続く58分には、右スローインからのボールをボックス内で収め、FWマッテオ・ポリターノ(ナポリ)の逆転弾を生み出した。

 レテギは圧巻の3アシストで、イタリア代表のゴールラッシュに貢献したが、『Opta』によると、同社がデータ収集を開始した2008年以降、イタリア代表の選手が国際Aマッチで3アシスト以上を記録するのは史上初の出来事だったという。

 苦しみながらも2連勝を成し遂げ、グループIの2位に浮上したイタリア代表。
現在首位に立つノルウェー代表とは勝ち点が「3」離れているが、今年11月の最終節ではホームでの直接対決も残している。3大会ぶりのワールドカップ本大会出場へ、“新生アズーリ”の滑り出しは上々と言えそうだ。


【ハイライト動画】イタリア、イスラエルとの壮絶な撃ち合いを制す



編集部おすすめ