5日に行われた前節、ガットゥーゾ新監督にとっての初陣となったエストニア代表戦は、5-0でイタリア代表が勝利。この勢いを維持したい今節は、中立地のハンガリーでイスラエル代表と対戦した。試合は前半のうちに先制を許す展開となったもののの、FWモイーズ・キーン(フィオレンティーナ)のゴールで1-1としてハーフタイムに突入。後半に入ると、一時は4-2としながら、終盤に追いつかれたものの、後半アディショナルタイムにMFサンドロ・トナーリ(ニューカッスル/イングランド)が勝ち越しゴールを奪い、5-4で“死闘”を制した。
試合後、ガットゥーゾ監督は「私が監督の仕事を始めて以降、最もクレイジーな試合だった」と総括。「チームとしてプレーしたいのならば、改善しなければならない点は山ほどある」と話すと、次のように言葉を続け、戦い方における反省点を口にした。
「スコアが4-2となった時点で、守備ブロックを作って相手が攻めてくるのを待ち、奪ってから攻撃に出ることもできたのに、我々はチームとして、狂ったように超攻撃的なプレスをかけ続けた。彼らはボールを奪った後、サイドバックを高い位置まで押し出し、我々のニアゾーンを狙っていた。つまり、相手がこのような状況を望んでいたにもかかわらず、我々は愚かな戦い方を続けたということだ」
ただし、イタリア代表は結果としては勝利し、9月シリーズを連勝で終えた。ガットゥーゾ監督も「この7、8日間、選手たちはよくやってくれたし、彼らの姿勢を祝福したい」と語っており、「確かに改善すべき点があることはわかっている。それでも、今夜はこの勝利を喜ぼうじゃないか」とポジティブな言葉を口にした。
また、ガットゥーゾ監督は同試合で決勝ゴールを決めたトナーリにも言及。
「サンドロは私よりも遥かに優れた選手だよ。私は彼と比べて、技術面も全体的なクオリティーの面でも劣っていた。強いて言うなら、戦術理解度の面では私が上だったかもしれない。ただ、彼は他の選手たちと同様に、このチームにおいて非常に重要な存在だ。彼はチームに貢献している選手であり、この調子を続けてくれることを願っているよ」
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