チェルシーに所属するブラジル代表FWエステヴァンが、今夏合流した同クラブでの充実ぶりを口にした。9日、イギリス紙『イブニング・スタンダード』が伝えている。


 2007年4月24日生まれで現在18歳のエステヴァンは、2024年6月にチェルシーに加入することが内定。FIFA(国際サッカー連盟)の規定でヨーロッパへの移籍が可能となるのは18歳の誕生日を過ぎた後になることから、今夏までパルメイラスでプレーを続け、FIFAクラブワールドカップ2025終了後にチェルシーに合流した。

 プレミアリーグ開幕節に途中出場してチェルシーでの公式戦デビューを果たすと、ここまで通算3試合(先発は2試合)に出場。第2節のウェストハム戦では18歳120日でアシストを記録し、チェルシー史上最年少でプレミアリーグでアシストを記録した選手にもなった。

 そんなエステヴァンはブラジル代表では通算6試合目の出場となった4日に行われたFIFAワールドカップ26南米予選のチリ代表戦で初ゴールを決め、1958年に17歳7カ月24日で「サッカーの王様」と呼ばれるペレ氏が決めたゴールに次いで、18歳4カ月11日という公式戦ではブラジル代表史上2番目の若さでの得点も記録した。

 そうしたなか、エステヴァンはブラジルメディア『Globo』で新天地チェルシーでの暮らしぶりに言及。「とても早く物事が起きていて、すでに多くのチャンスをもらっている。チェルシーでは期待していた以上のものだ」と語りながら、予想よりも早く適応できていることを明かした。

「でも、これはトレーニングで続けてきたハードワークと献身的な努力の結果のおかげだと思う。(エンツォ・)マレスカ監督は新しいリーグ、新しい国に来た僕に大きな信頼を寄せてくれている。ピッチで全力を尽くすことで、その信頼に応えようと努力している。この適応は信じられないほど素晴らしいと思う」

「気候と言語のせいで適応にはもう少し時間がかかると思っていた。
でも、ありがたいことにあっという間に慣れてきた。言語にもすっかり慣れてきた。3週間滞在したけど、気候がとても助けになった。寒くなくて、むしろ暑いんだ。暗くなるのは夜9時だし、それらは適応するのにとても重要だったと思う。本当に本当に最高で、大好きだよ」

 また、加入して早々にチェルシーファンから多大な声援を受けているエステヴァン。このような歓迎は期待していなかったことを認めつつ、チェルシーでの生活への充実感を口にした。

「『エステヴァン』という短い歌を聞いただけだけど、ファンやコーチングスタッフ、チェルシーにいる全員が僕に向けてくれている愛情は信じられないものだ。移籍してから、ホームのように感じられている」

「チェルシーで今、成長できていると思う。出場機会を得られているし、それを活かそうとしている。信じられないほど素晴らしい。チェルシーもロンドンも大好きだ。
これ以上ないほど最高だよ。人生で一番幸せな瞬間だと思う」
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