日本代表は9日、国際親善試合でアメリカ代表と対戦し、0-2で敗れた。この結果、9月のアメリカ遠征は1分け1敗の無得点で終えた。


 先発フル出場を果たした荒木隼人にとって、E-1選手権以外の日本代表戦は今回が初めて。「今回感じたのはまだまだ足りないという悔しい思いです。良くも悪くも現実を突きつけられた。ただ、気持ち的にはもっともっとやらないといけないというふうに前を向いています」と心境を明かした。

 前半は所属するサンフレッチェ広島でも定位置となっている3バック中央でプレー。序盤は攻勢に出たが、アメリカの強烈なプレッシングを受け、苦しい時間帯が続く。「相手からすると完全にハマっている状態。一回持ち出して斜めに差したいと思っていましたが、なかなかズレが生まれずパスコースがなかった」という。次第にバックパスの選択が増え、前に大きく蹴らぜるを得ない展開が続き、30分に失点を喫した。「下げた後は蹴るしかなかったですし、持とうとして広がっている分、セカンドが拾えなくて回収されて攻め込まれることになった」と振り返った。

 後半開始から瀬古歩夢を投入し、3バックから4バックに陣形を変更する。「前半はずっと僕のところで一人でさらされていたので、4バックにして距離感を良くする」という狙いがあった。
4バックでの戦いについては「トレーニングでもやっていたので、守備の立ち位置はそこまで難しくはなかった」と振り返っている。

 敵地アメリカでの戦いを終え、荒木は「強度」のさらなる向上を誓った。「トレーニングやアメリカ戦で感じたのは強度の部分。Jリーグで上がってきているとはいえ、まだ足りないなと感じました。一人でどうにかなることではないですが、自分の中で意識を高めてやっていけばチームでもより上がっていって良い方向に向かっていくと思います」。
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