フェネルバフチェは9日、ドメニコ・テデスコ氏が同クラブのトップチームの新監督に就任することを発表した。

 今シーズンのフェネルバフチェはジョゼ・モウリーニョ監督体制でスタート。
就任2年目を迎えた“スペシャル・ワン”の下、2013-14シーズン以来のスュペル・リグ(トルコ1部リーグ)優勝を掲げていた。だが、チャンピオンズリーグ(CL)予選ではプレーオフでベンフィカに2戦合計0-1で敗れ、今季はCLではなくELに参戦することが決定。この結果が決定打となり、8月29日にはクラブがモウリーニョ監督との契約解除を発表していた。

 正指揮官不在の期間は、アシスタントコーチのゼキ・ムラト・ギョレ氏が暫定監督を務めていたものの、今回、後任の座に着く人物が決定。今年1月にベルギー代表を離れて以降、フリーの期間が続いていたテデスコ氏と、2027年6月30日までの2年契約を締結した。同時に、現役時代にフェネルバフチェで公式戦通算361試合のピッチに立った右サイドバックであり、クラブの“レジェンド”の1人にも数えられるギョクハン・ギョニュル氏も、新たにアシスタントコーチとして招されたことが明かされている。

 テデスコ氏は現在39歳の青年指揮官。シュトゥットガルトやホッフェンハイム等、ドイツの各クラブのアカデミー年代で監督を務めた後、当時ブンデスリーガ2部だったエルツゲビルゲ・アウエで初のトップチームを指揮。2017-18シーズンからの2年間はシャルケを率いており、CLの舞台も戦った。スパルタク・モスクワを経て、2021年12月にライプツィヒの監督として迎え入れられると、低迷していたチームを立て直すだけでなく、就任初年度にDFBポカールを制し、クラブ史上初のメジャータイトル獲得を達成。FIFAワールドカップカタール2022の終了後からはベルギー代表を指揮したが、EURO2024はベスト16止まりとなり、公式戦3連敗を喫した後、今年1月に解任されていた。

 今季のフェネルバフチェはスュペル・リグ(トルコ1部リーグ)の3試合を消化した段階で2勝1分と無敗を維持。
今夏の移籍市場では、マンチェスター・シティからブラジル代表GKエデルソン、パリ・サンジェルマンからスペイン代表MFマルコ・アセンシオ、アル・ナスルからコロンビア代表FWジョン・デュラン等、数々の名選手を迎え入れている。
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