今シーズンのフェネルバフチェはジョゼ・モウリーニョ監督体制でスタート。
正指揮官不在の期間は、アシスタントコーチのゼキ・ムラト・ギョレ氏が暫定監督を務めていたものの、今回、後任の座に着く人物が決定。今年1月にベルギー代表を離れて以降、フリーの期間が続いていたテデスコ氏と、2027年6月30日までの2年契約を締結した。同時に、現役時代にフェネルバフチェで公式戦通算361試合のピッチに立った右サイドバックであり、クラブの“レジェンド”の1人にも数えられるギョクハン・ギョニュル氏も、新たにアシスタントコーチとして招されたことが明かされている。
テデスコ氏は現在39歳の青年指揮官。シュトゥットガルトやホッフェンハイム等、ドイツの各クラブのアカデミー年代で監督を務めた後、当時ブンデスリーガ2部だったエルツゲビルゲ・アウエで初のトップチームを指揮。2017-18シーズンからの2年間はシャルケを率いており、CLの舞台も戦った。スパルタク・モスクワを経て、2021年12月にライプツィヒの監督として迎え入れられると、低迷していたチームを立て直すだけでなく、就任初年度にDFBポカールを制し、クラブ史上初のメジャータイトル獲得を達成。FIFAワールドカップカタール2022の終了後からはベルギー代表を指揮したが、EURO2024はベスト16止まりとなり、公式戦3連敗を喫した後、今年1月に解任されていた。
今季のフェネルバフチェはスュペル・リグ(トルコ1部リーグ)の3試合を消化した段階で2勝1分と無敗を維持。