ヴィッセル神戸は11日、2025JリーグYBCルヴァンカップ準々決勝セカンドレグでのDFマテウス・トゥーレルの退場処分について声明を発表した。

 9月7日(日)に『ノエビアスタジアム神戸』にて行われた2025JリーグYBCルヴァンカップ準々決勝セカンドレグ。
横浜FCに先勝を許した神戸は、2点差からの逆転を目指して本拠地での一戦に乗り込んだものの、26分にトゥーレルのスライディングタックルが危険なプレーと見なされ、レッドカードで一発退場に。数的不利となった神戸は84分に大迫勇也がゴールネットを揺らしたが、2戦合計1-2でベスト8敗退となった。

 その後、Jリーグの規律委員会においてトゥーレルの当該のプレーが「著しい反則行為」に該当すると判断され、2試合の出場停止処分および20万円の罰金が科されることに。出場停止処分の対象については2025明治安田J1リーグの直近2試合と発表されている。

 この処分を受け、神戸はトゥーレルのプレーについて「弊クラブにおいても映像を確認したところ、確かにスピードを伴って遅れてスライディングしたことにより、ファウルがあったことは間違いありません」と前置きした上で次のような声明を発表している。

「しかしながら、トゥーレル選手も咄嗟に足裏を地面につけることで相手を蹴りつけたり、踏みつけることを避けており、このプレーを『著しく不正なプレー』と判断されたことは、弊クラブ内での認識と隔たりがあると感じております」

「そのため、Jリーグ規律委員会規程に基づき、処分決定に対する『弁明手続き』を行い、処分内容の見直しを請求いたしました。しかしながら、『弁明手続き』の結果、当初の決定が覆ることはなく、当該プレーは『著しく不正なプレー』と認定され、トゥーレル選手は2試合の出場停止および罰金が課されることが確定いたしました。2試合の出場停止は非常に重い処分だと受け止めており、大変残念に思っております」

「今回の事象を受け、改めてサッカーにおける判定の透明性と信頼性向上が極めて重要であると考えております。特にVARが導入された現代サッカーにおいては、観客の皆さまやプレーしている選手が、判定の根拠をより深く理解できる環境整備が不可欠であり、これにより、判定に対する不信感を払拭し、サッカーの魅力をさらに高めることができると信じております」

「今後につきましても、Jリーグの秩序と規律を尊重しつつ、日本サッカー界の発展のため、一層の努力を重ねていく所存です」
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