ブレーメンに所属するU-21ドイツ代表GK長田澪(ミオ・バックハウス)が、今後の代表選択について言及した。11日、ドイツ『キッカー』が同選手のコメントを伝えている。


 U-21ドイツ代表は、9月の代表期間中の5日に国際親善試合でU-21アルバニア代表と対戦し、9日にはUEFA U-21欧州選手権予選でU-21ラトビア代表との試合を行った。長田はU-21アルバニア代表戦で後半から出番を得ると、U-21ラトビア代表戦では先発出場を果たし、5-0の完封勝利に貢献した。

 昨シーズンはブレーメンで出場機会がなかった長田だが、今シーズンは8月23日のフランクフルト戦で先発出場を果たし、ブンデスリーガデビューとブレーメンでのトップチームデビューを記録。続く第2節でもスタメンに名を連ねている。

 長田はU-21代表初招集や、ブンデスリーガデビューについて「U-21代表でプレーすることもそうだが、特にブレーメンでプレーするのは夢だった」とコメント。さらに「今は物事が早く進んでいて、毎日何かが起きているように感じる」と新しい環境での挑戦に手応えを語った。

 日本人の母とドイツ人の父の間に生まれた長田は、日本で幼少期を過ごし、川崎フロンターレの下部組織やU-15日本代表でもプレーした経歴を持つ。ドイツ代表としてはまだA代表デビューしていないため、日本代表でのプレーも可能だが、長田は「僕にとって簡単な決断ではない」と語り、将来的にどちらの国のユニフォームを着るかは現時点で未定のようだ。

 そのうえで、「ここにいる間は100パーセントドイツに尽くすつもりだ。この先の数カ月、もしくは数年はこの状況が続くだろうと想像している。でもサッカーの世界では何が起こるか誰にもわからない」と語っている。
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