2016年夏に就任したジョゼップ・グアルディオラ監督の下で“黄金期”を築いたマンチェスター・シティ。しかし、最後尾からチームを支え、数々のタイトル獲得に貢献したブラジル代表GKエデルソンが今夏にフェネルバフチェへ完全移籍。新加入のイングランド代表GKジェームズ・トラッフォードがビルドアップのミスから失点に関与するなど、やや安定感に欠けるプレーを披露していた中、移籍市場最終日にやって来たのがドンナルンマだ。
ドンナルンマは1999年2月25日生まれの現在26歳。母国の名門ミランの下部組織出身で、2015年10月に16歳でトップチームデビューを飾ると、2021年夏にパリ・サンジェルマン(PSG)へ活躍の場を移した。在籍2年目から正GKに定着し、公式戦通算161試合に出場。昨シーズンは要所でスーパーセーブを連発し、クラブ史上初のチャンピオンズリーグ(CL)制覇に大きく貢献した。
CL王者という看板を引っ提げ、プレミアリーグの覇権奪還を目指すマンチェスター・シティへ加入したドンナルンマ。「僕の人生とキャリアにおける新たな章だ。マンチェスター・シティの一員としてプレミアリーグでプレーできることは、僕にとって大きな感動であり、この挑戦に備えているよ」と前置きしつつ、次のように新天地での意気込みを示した。
「プレミアリーグは世界最高のリーグであり、プレーすることをずっと夢見てきた。選手にとって、プレミアリーグで成果を上げることはキャリアにおける最大の目標だと思う。
また、チームの指揮を執るグアルディオラ監督については「彼の経歴がすべてを物語っている。僕をここに招いてくれたという事実は誇りに思うべきことだ。言葉では言い表せないほどの感動だし、彼の指導を受けられることはサッカー選手にとって最高だ。ピッチに立つのが待ちきれない。彼はきっと大いに助けてくれるだろうし、今シーズンだけでなく、今後数年間に渡って素晴らしいことを成し遂げられると確信しているよ」とコメント。世界的名将との共闘を心待ちにしていることを明かした。
ドンナルンマが加入したマンチェスター・シティは、現地時間14日に控えるプレミアリーグ第4節でマンチェスター・ユナイテッドとの“マンチェスター・ダービー”に臨む。