今回のメンバーには、海外組としてDF喜多壱也(レアル・ソシエダ/スペイン)、DF小杉啓太(ユールゴーデン/スウェーデン)、FW高岡伶颯(ヴァランシエンヌ/フランス)の3名が招集。大岩剛監督が率いるUー22日本代表として9月に行われたAFC U23アジアカップサウジアラビア2026予選のメンバーからは、小杉のみが継続して招集されることとなった。
今大会は21名の参加となる中で、船越監督は「日本はシーズン中であり、今回こういったメンバーを選ばせてもらったのも、たくさんの方のご協力とご尽力があったおかげで今日に至りました。リーグ戦の最中にも関わらず、重要な選手たちを快く派遣してくださったJリーグの各クラブや大学の関係者の方には本当に心より感謝申し上げます」とコメント。「ワールドカップは国を背負って、負けられない戦い、勝たなければいけない戦いなので、勝負にこだわって7試合を戦って帰って来たいと思います」と意気込みを語った。
「一緒に戦いたかったメンバーもいる」と、招集に強制力がないため様々な理由で選べなかった選手がいると明かした船越監督。その中でメンバー選考については「一番は試合の経験を積めているか。コンディションを含めて、試合に出ているか、試合に関わっているかというところが大きなところです」とコメント。「それに加えて、インテンシティ(強度)、出力を発揮することが世界と戦う中でできるかどうか。または、高い強度の中でしっかりテクニックを発揮できるかというのは、世界と戦う上で重要なものだと思っています。国内リーグでできても、ワールドカップの真剣勝負の中でできるかが、ひとつの大きな基準となりました」と、世界に通用する選手かどうかがポイントだったとした。
登録としてはFWは2人しかいない状況だが「スタッフと何回もミーティングをして、交代はどうするとか、こういった選手が欲しい、点を取りたい時はどうする、守りたい時はどうする、連戦で同選手を変えるかなど様々なことを想定して選びました」とコメント。
また、東アジアE-1サッカー選手権などで日本代表を経験したGKピサノ・アレクサンドレ幸冬堀尾(名古屋グランパス)、MF大関友翔(川崎フロンターレ)、MF佐藤龍之介(ファジアーノ岡山)も選出。船越監督は「A代表の経験があるので、その基準を持ち込んでほしい。A代表に選手を送り込むことが使命のひとつなので、U-20にも持ち込んで欲しい」と語りながらも、「彼らは特別ではありません。同じチームとして、チームの中で競争はあるので、良いパフォーマンスをしないと何も約束はされていないとは伝えてあります」と、Uー20日本代表でもしっかりとポジションを争う必要があると語った。