2シーズン連続で大金を投じて補強を敢行したアトレティコ・マドリードだが、今季は開幕3試合で2分1敗とスタートダッシュに失敗した。対照的に開幕3試合で2勝1分の好スタートを切ったビジャレアルをホームに迎え撃った一戦は、9分に相手のミスパスを高い位置で奪ってパブロ・バリオスが先制点を記録。そして52分、移籍市場最終盤に加わったニコ・ゴンサレスが、右からのクロスにヘディングで合わせて追加点をもたらす。このまま逃げ切ったアトレティコ・マドリードが2-0で勝利し、待望の今シーズン初勝利を掴んだ。
シメオネ監督は試合後、「私たちが負う責任から感じるのと同じ安堵を感じている」と、正直に心境を吐露。「私たちはもっと多くのものを得るに値しており、今日はチームが、よくプレーし、カウンターも得意な相手に対して戦った」とパフォーマンスを称え、「前半は相手も私たちにダメージを与えたが、ニコの素晴らしいゴールが助けになった。私たちは皆、彼が来るように努力し、今日はその努力が左サイドでどのような結果をもたらすかを目の当たりにした」と、新戦力の活躍を喜んだ。
「今日は特別な日だった。(3試合で)2ポイントを獲得した後、人々は試合に勝つ必要性を感じていた。私は近づいて、その(ファンと喜びを分かち合う)小さな空間を楽しむのが良い状況だと思った。明日からリヴァプールについて考えるまではね」
そのリヴァプール戦に向けては不安材料も残る。先制点をアシストしたフリアン・アルバレスは前半のみのプレーにとどまり、途中出場のダヴィド・ハンツコはわずか7分のプレーで再びピッチから退いた。
シメオネ監督は最後に、改めて今季初勝利の重要性に言及。「我々は注目を浴びており、人々は勝利を求めている。彼らはショーを見に来ているのだから、何か良い結果を望むのは当然だ。今日は重要な試合を戦い、非常に良い勝利を収められたと思う」とし、「試合全体としては非常に良かった。相手は我々をコントロールできず、いくつかの点で改善の余地はあったが、私は非常に満足してここを去る」と内容にも手応えを示した。
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