レアル・マドリードが、スペインの審判団に関する意見書を国際サッカー連盟(FIFA)に提出するようだ。13日、スペイン紙『マルカ』が報じた。


 レアル・マドリードは13日のラ・リーガ第4節でレアル・ソシエダと対戦。2-1で勝利はしたものの、34分にスペイン代表DFディーン・ハウセンが一発レッドカードで退場した。ハウセンはハーフウェーライン付近で相手FWミケル・オヤルサバルに手をかけてカウンターを阻止すると、ヒル・マンサーノ主審は迷うことなくレッドカードをハウセンに提示。DOGSO(決定的な得点機会の阻止)の4要件を満たすとは言いがたい状況だったが、マンサーノ主審はオンフィールドレビューで映像を見返すこともなく、レアル・マドリードは長い時間を数的不利で戦うことになった。

 シャビ・アロンソ監督は「信じられない、信じられないよ。なんてことだ。私はそうしたくないが、あなたたちは私に悪い考えを持たせる。ミリトンがそばにいるのが見えないのか? 間違いなくCTA(審判技術分析センター)に送られ、ビデオで確認されるだろう」と判定への不満をぶちまけ、審判への抗議でイエローカードを受け取った。レアル・マドリードの指揮官は試合後も「私にとってはイエローカードだった。ミリトンが近くにいて、ボールはコントロールされておらず、まだ40メートルも残っていた。これが私の解釈だ。審判は別の解釈をし、VARも別の解釈をしたのだろうが、私はリプレイを見て、意見は変わらない。
私は彼(主審)に尋ね、彼は説明をしてくれたが、あまり納得できなかった。それ以上は追及しない」と、批判を述べていた。

 そして、レアル・マドリードの公式メディア『レアル・マドリードTV』はレアル・ソシエダ戦後、「レアル・マドリードは、リーグ戦開幕から4試合および昨シーズンの審判に関する報告書を作成中であり、FIFAに送付し、スペインで起きている事態を認識してもらう予定だ」と発表。ハウセンの退場をめぐり「このスキャンダルについて話さなければならないのは残念だ。エンバペの素晴らしいプレーやチュアメニの150試合出場について話すべきだ」と主張し、「レアル・マドリードはこの報告書をFIFAに提出し、認識してもらうつもりだ」と繰り返し強調した。

 さらにレアル・マドリードTVは“ネグレイラ時代”からの退場処分に関するデータを持ち出し、バルセロナがレアル・マドリードに比べて、ラ・リーガで圧倒的なアドバンテージを得ていると主張。21世紀におけるレッドカード数を合計したとき、バルセロナは「+65」の数的優位を得ているのに対し、レアル・マドリードは「-2」の数的不利を被っていると指摘した。なお、チャンピオンズリーグでの同様のデータは、バルセロナが「+12」、レアル・マドリードが「+13」だとしている。

 レアル・マドリードは「ネグレイラと接触した審判や幹部が全員いなくなるまで抗議を続ける」と明言しており、FIFAに提出する報告書においては、「自らが受けた審判の判定を非難するだけでなく、ラージョ・バジェカーノ対バルサの試合におけるラミン・ヤマルに対する存在しないPKなど、試合の一部でVARを使用せずにプレイされたという事実も記載される予定」だという。


【ハイライト動画】レアル・ソシエダvsレアル・マドリード

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