ブンデスリーガ第3節が14日に行われ、ボルシアMGとブレーメンが対戦した。

 今季開幕から2試合を終えて、ボルシアMGは1分1敗と未勝利が続く。
8月17日に行われたDFBポカール1回戦では5部のSVアトラス・デルメンホルストを3-2で破ったが、以降は攻撃陣が沈黙しており、2試合連続の無得点となっている。

 対するブレーメンも、ここまで1分1敗と低調なスタート。8月15日に行われたDFBポカール1回戦で2部のビーレフェルトに0-1で屈していたことから、公式戦全体で見ても白星に見放されている。

 両者ともに今季のブンデスリーガ初勝利を狙う一戦に向けて、ボルシアMGの町野修斗、ブレーメンの菅原由勢と、日本代表の一員として9月のアメリカ合衆国遠征に参加していた両チームの選手たちがスタメン出場。ブレーメンのゴールマウスを守るのは、9月のインターナショナルマッチウィーク中にU-21ドイツ代表デビューを飾ったGK長田澪(ミオ・バックハウス)だ。

 試合は序盤の13分、ボックス内で左サイドからのスルーパスを引き出した町野が、迷いなく左足を振り抜くも、シュートはサイドネットに嫌われる。ボルシアMGとしては悪くない入りだったが、先手を取ったのはアウェイチームだった。

 15分、ロマーノ・シュミットからの縦パスを起点にブレーメンが攻撃へ転じると、サミュエル・ムバングラからの落としを受けたイェンス・ステーイが大外へ預ける。右サイドを駆け上がった菅原が中央へ斜めのパスをつけると、ボールを引き取ったムバングラが、右足で強烈な一撃を叩き込んだ。

 この1点で勢いに乗ったブレーメンは続く26分、GK長田澪の左足ロングフィードをマルコ・グリュルが頭で繋ぐと、キャメロン・プエルタスがスペースを運び、左サイドのムバングラに渡す。左足で上げたアーリークロスは跳ね返されたものの、こぼれ球をムバングラが自ら拾うと、シュミットとのワンツーでボックス内を切り裂いていく。最後はボックス右でパスを受けたステーイが、タイミングを見て右足シュートを沈め、ブレーメンがリードを広げた。


 前半はこのままブレーメンの2点リードで終了。後半に入ると68分、シュミットからのスルーパスに抜け出した菅原がGKと1対1のチャンスを迎えるも、ここはGKモリッツ・ニコラスのビッグセーブに阻まれる。

 直後にはボルシアMGがセットプレーで決定機を作る。右コーナーキックをショートで繋いだところから、ジョバンニ・レイナが浮き球のボールを送ると、ファーサイドの町野が頭で折り返し、ハリス・タバコヴィッチからのフリックにロッコ・ライツが頭で反応。GK長田澪を破り、ゴールかと思われたが、ゴールラインギリギリでフェリックス・アグがクリアした。

 徐々に両チームがチャンスの数を増やす中、74分にはブレーメンに絶好機が到来。菅原の上げたクロスボールのこぼれ球を拾ったグリュルが、ボックス右から仕掛けて右足を振り抜くと、強烈なシュートはクロスバーに嫌われる。それでも、セカンドボールを拾ったムバングラが仕掛けると、ケヴィン・ディクスに倒されてPKを獲得。このPKをシュミットが難なく沈め、ブレーメンがトドメを刺した。

 攻撃の手を緩めないブレーメンは81分、ヴィクター・ボニフェイスからのスルーパスでジャスティン・ジンマーが背後を取り、途中出場していた2人のアタッカーが絡んで4点目をゲット。試合はこのままタイムアップを迎え、ブレーメンが今季初白星を手にした。一方のボルシアMGは開幕3戦未勝利と苦しいシーズンの滑り出しに。
町野、菅原は共にフル出場を果たした。

 次節、ボルシアMGは21日に敵地でレヴァークーゼンと、ブレーメンは20日にホームで鈴木唯人を擁するフライブルクと、それぞれ対戦する。

【スコア】
ボルシアMG 0-4 ブレーメン

【得点者】
0-1 15分 サミュエル・ムバングラ(ブレーメン)
0-2 26分 イェンス・ステーイ(ブレーメン)
0-3 74分 ロマーノ・シュミット(PK/ブレーメン)
0-4 81分 ジャスティン・ジンマー(ブレーメン)
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