現役時代にマンチェスター・ユナイテッドなどでプレーした元アイルランド代表MFロイ・キーン氏が、成績が改善しない古巣に苦言を呈した。

 マンチェスター・ユナイテッドは14日に行われたプレミアリーグ第4節でマンチェスター・シティと対戦。
18分にフィル・フォーデンに先制点を許すと、53分と68分にはアーリング・ハーランドに追加点を奪われ、0-3で敗れた。

 この結果、リーグ15位に終わった昨季に続いて、今季も開幕から4試合でわずか1勝(1分け2敗)にとどまっており、暫定14位に位置していることから、昨季途中から指揮を執るルベン・アモリム監督への批判の声も大きくなっている。

 ロイ・キーン氏も現在の状況への不満を持っている模様で、試合後にイギリスメディア『スカイスポーツ』で「あまりに簡単すぎる。本当に平凡なチームに見える。シティはこんなに簡単に勝てると思わなかったことに賭けてもいい。2点目が入った瞬間に試合は終わった。空気からそれを感じとれた。逆転は不可能だった」と脆弱な戦いぶりを酷評した。

 さらに、「シーズン開幕を見ればわかる。4試合で勝ち点4、得点4、失点7だ。しかも、グリムズビー(4部)にも負けている。巨額の資金を投じてきたにもかかわらず、ユナイテッドは実に平凡なチームだ。
状況が好転する兆しは全くない」とクラブ史上初めてカラバオ・カップで4部所属チームに負けたグリムズビー戦も引き合いに出しながら、次のように不満を語った。

「このユナイテッドには真のクオリティが欠けている。守備に苦しんでいて、明らかに問題がある。システムについては口を揃えて言うが、監督は自分の主張を曲げようとはしていない。結果、1試合あたりの勝ち点、得点、失点を見れば、良い状況ではないことは明らかだ。懸念材料になっている」

「4ゴールを記録しているけど、そのうちの2ゴールがPKだ。つまり、彼らは得点力のあるチームではない。昨年とほぼ同じ問題を抱えてしまっている。監督や選手たちにはプレシーズンが必要だと言われ、2億ポンド(約400億円)も費やしてきたのに、言い訳ばかりしている。いつになったら改善の兆しが見えてくるのだろうか?」

「(アルネ・)スロット監督がリヴァプールに移籍して最終的にリーグ優勝をした。(トーマス・)フランク監督はスパーズ(トッテナム・ホットスパー)に就任して改善しているだろうか? しているだろう」

「私の懸念は選手たちがチームにそれほどの信頼を寄せていないのではないかということだ。監督は『これが進むべき道だ』と言い続けているけど、結果は出ないままで、格上のチームに負け続けていて、大量の変化を加えている。
まるで堂々巡りをしているようだよ」


【ハイライト動画】マンチェスター・シティvsマンチェスター・ユナイテッド

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