ビジャレアルを率いるマルセリーノ・ガルシア・トラル監督が15日、翌日に控えたチャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第1節のトッテナム・ホットスパー戦に向けた前日会見に出席。CL出場を受けての意外な所感と、大会への意気込みを語った。
昨季のラ・リーガを5位で終えたビジャレアル。当初、CL出場権は4位以内のクラブに与えられることとなっていたが、ラ・リーガ勢が2024-25シーズンのUEFA(欧州サッカー連盟)主催大会における成績で、各協会の獲得ポイント総数2位となったことで、追加のCL出場権を獲得。この恩恵を受ける形で、ビジャレアルは2022-23シーズン以来となるCLの舞台に舞い戻ること決まった。
会見の冒頭で、マルセリーノ監督は「明日、世界最高のクラブ大会が開幕する。選手たちからのプレゼントは、今この瞬間にここにいられることだ。この大会を楽しみ、自分たちの可能性を見極めたい。我々は熱意と実力を兼ね備えており、明日の試合に全力で挑むつもりだ」と意気込み。“プレゼント”との言葉について問われると、「今季、CLの舞台に戻って来られるとは思っていなかったからだ」と正直に明かす。2018-19シーズンのバレンシア時代以来、7年ぶりにCL本大会で指揮を執ることが決まり、選手たちへの感謝を口にした。
「CL出場の機会を与えてくれたのは選手たちで、だからこそ私にとってはプレゼントなんだ。選手と監督の立場では、CLに出られる可能性は大きく異なる。
「幸運にも、私は60歳でこの舞台で指揮する権利を得た。だからこそ、私が今考えているのは、この舞台を楽しむこと。もちろん、すべての試合に勝ちたいと思っているけれども、今は明日の試合に集中している」
ビジャレアルは過去に2度、CLで“サプライズ”と称される大躍進を起こしている。21世紀に入ってからは、2005-06シーズンに、元アルゼンチン代表MFフアン・ロマン・リケルメ、元スペイン代表MFマルコス・セナ、元ウルグアイ代表FWディエゴ・フォルランらを擁するチームがベスト4入りを果たす。さらに、2021-22シーズンにはウナイ・エメリ監督(現:アストン・ヴィラ)の下、ユヴェントスやバイエルンといった欧州のメガクラブを破って準決勝まで進出。元スペイン代表FWジェラール・モレノ(※現在は負傷中)、同MFダニ・パレホ、同DFアルフォンソ・ペドラサ、アルゼンチン代表DFフアン・フォイスのように、数は限られているものの、当時の経験を知る選手たちも残っている。
だが、マルセリーノ監督は「もちろん準決勝まで進めたら嬉しいが、それが非常に困難な道のりであることはわかっている」と控えめな反応。「強豪チームがひしめき合う中、2度も準決勝に進出したのは、並外れた功績だ。誰もがそれを望むだろうが、現時点ではまだ遠い目標だ」と言葉を続け、あくまでも“一戦必勝”の気持ちでCLを戦い抜くとの見解を示した。
「現実的に考えているのは明日の試合のこと。我々はまず、トッテナム戦にフォーカスしている。正直、その後に何が起こるかは、今のところ考えていない。
また、昨季限りで5年間在籍したアーセナルを退団し、今季よりビジャレアルでプレーするガーナ代表MFトーマス・パルティにも言及。同選手は今年7月4日、ロンドン警視庁によって、2021年から2022年にかけて発生したとされる強姦5件および性的暴行1件の容疑で起訴したことが発表されていたが、現時点で裁判の結果は確定していない。マルセリーノ監督は「彼は明日プレーするため、肉体的にも精神的にも最高の状態にあると確信している。現時点で判決は出ておらず、彼は推定無罪だ。我々はサッカーというスポーツをプレーしており、このスポーツが生まれたこの地で、重要なのはサッカーそのものだ」と語り、トーマスも起用可能であることを認めている。
ビジャレアルが敵地『トッテナム・ホットスパー・スタジアム』に乗り込む一戦は、日本時間で16日の28時00分(17日の4時00分)にキックオフを迎える。
【ハイライト動画】ビジャレアルはアトレティコに今季初白星献上
スペインメディア『マルカ』が同日、前日会見の様子を伝えている。
昨季のラ・リーガを5位で終えたビジャレアル。当初、CL出場権は4位以内のクラブに与えられることとなっていたが、ラ・リーガ勢が2024-25シーズンのUEFA(欧州サッカー連盟)主催大会における成績で、各協会の獲得ポイント総数2位となったことで、追加のCL出場権を獲得。この恩恵を受ける形で、ビジャレアルは2022-23シーズン以来となるCLの舞台に舞い戻ること決まった。
会見の冒頭で、マルセリーノ監督は「明日、世界最高のクラブ大会が開幕する。選手たちからのプレゼントは、今この瞬間にここにいられることだ。この大会を楽しみ、自分たちの可能性を見極めたい。我々は熱意と実力を兼ね備えており、明日の試合に全力で挑むつもりだ」と意気込み。“プレゼント”との言葉について問われると、「今季、CLの舞台に戻って来られるとは思っていなかったからだ」と正直に明かす。2018-19シーズンのバレンシア時代以来、7年ぶりにCL本大会で指揮を執ることが決まり、選手たちへの感謝を口にした。
「CL出場の機会を与えてくれたのは選手たちで、だからこそ私にとってはプレゼントなんだ。選手と監督の立場では、CLに出られる可能性は大きく異なる。
そして、今後のことを考慮すると、私のように60歳の監督と、30歳や40歳の監督の間にも、可能性の差はあるだろう」
「幸運にも、私は60歳でこの舞台で指揮する権利を得た。だからこそ、私が今考えているのは、この舞台を楽しむこと。もちろん、すべての試合に勝ちたいと思っているけれども、今は明日の試合に集中している」
ビジャレアルは過去に2度、CLで“サプライズ”と称される大躍進を起こしている。21世紀に入ってからは、2005-06シーズンに、元アルゼンチン代表MFフアン・ロマン・リケルメ、元スペイン代表MFマルコス・セナ、元ウルグアイ代表FWディエゴ・フォルランらを擁するチームがベスト4入りを果たす。さらに、2021-22シーズンにはウナイ・エメリ監督(現:アストン・ヴィラ)の下、ユヴェントスやバイエルンといった欧州のメガクラブを破って準決勝まで進出。元スペイン代表FWジェラール・モレノ(※現在は負傷中)、同MFダニ・パレホ、同DFアルフォンソ・ペドラサ、アルゼンチン代表DFフアン・フォイスのように、数は限られているものの、当時の経験を知る選手たちも残っている。
だが、マルセリーノ監督は「もちろん準決勝まで進めたら嬉しいが、それが非常に困難な道のりであることはわかっている」と控えめな反応。「強豪チームがひしめき合う中、2度も準決勝に進出したのは、並外れた功績だ。誰もがそれを望むだろうが、現時点ではまだ遠い目標だ」と言葉を続け、あくまでも“一戦必勝”の気持ちでCLを戦い抜くとの見解を示した。
「現実的に考えているのは明日の試合のこと。我々はまず、トッテナム戦にフォーカスしている。正直、その後に何が起こるかは、今のところ考えていない。
CLの新しいフォーマットは非常に魅力的だが、以前よりも複雑になったね。ただ、この舞台に立てるだけで十分だ」
また、昨季限りで5年間在籍したアーセナルを退団し、今季よりビジャレアルでプレーするガーナ代表MFトーマス・パルティにも言及。同選手は今年7月4日、ロンドン警視庁によって、2021年から2022年にかけて発生したとされる強姦5件および性的暴行1件の容疑で起訴したことが発表されていたが、現時点で裁判の結果は確定していない。マルセリーノ監督は「彼は明日プレーするため、肉体的にも精神的にも最高の状態にあると確信している。現時点で判決は出ておらず、彼は推定無罪だ。我々はサッカーというスポーツをプレーしており、このスポーツが生まれたこの地で、重要なのはサッカーそのものだ」と語り、トーマスも起用可能であることを認めている。
ビジャレアルが敵地『トッテナム・ホットスパー・スタジアム』に乗り込む一戦は、日本時間で16日の28時00分(17日の4時00分)にキックオフを迎える。
【ハイライト動画】ビジャレアルはアトレティコに今季初白星献上
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